ホラーTPSなのに、武器切り換えは格ゲーコマンド。『NIGHTMARE OPERATOR』“クラッチシステム”の狙い

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『NIGHTMARE OPERATOR』は、ホラーTPSでありながら、格闘ゲームのようなコマンド入力で武器を切り換える作品だ。DDDistortionのノーラン・ジョセフ氏は、ファミ通.comのインタビューで、この“クラッチシステム”に込めた狙いを語っている。

本作最大の目的は「格闘ゲームプレイヤーを増やしたい」こと。ふだんシューターを遊ぶ人にも格闘ゲームの楽しさの一端へ触れてもらうため、コマンド入力を武器性能の切り換えに組み込んでいる。

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TPSに格闘ゲームの楽しさを持ち込む

ノーラン氏は、もともと大の格闘ゲームファンで、中野のゲームセンターでよく遊んでいたという。当時は格闘ゲームのイベントも頻繁に開催されていたが、コロナ禍以降はゲームセンターの閉店が相次ぎ、ゲームセンターで遊ぶ格闘ゲームプレイヤーは減ってしまったと感じている。

『ストリートファイター6』のモダン操作によって格闘ゲームの新規プレイヤーは増えたと思う一方で、まだ足りない。そこで別方向から格闘ゲームのユーザーを増やせるのではないかと考えた。格闘ゲームの要素を別ジャンルに持ち込み、そのジャンルのプレイヤーに格闘ゲームの楽しさの一端へ触れてもらう。ノーラン氏は、それが『NIGHTMARE OPERATOR』開発のスタート地点になったと話している。

『NIGHTMARE OPERATOR』はTPSアクションでありながら、格闘ゲームのコマンド入力を操作の中に組み込んでいる。普段シューターを遊ぶ人に向けて、別ジャンルの中で格闘ゲームの要素に触れてもらう。その接点として用意されたのが“クラッチシステム”だ。

コマンド入力で武器性能を切り換える

“クラッチシステム”は、格闘ゲームのコマンドを入力して武器を切り換える仕組みだ。画面右側に表示されたコマンドを入力すると、武器性能が対応するものへ変わる。

コマンド入力を攻撃技そのものにせず、武器性能の切り換えに使っている点が本作の特徴になる。格闘ゲームのコマンドを難しいと考える人は多いため、まずはコマンド入力に成功する喜びを味わってもらいたかったという。

コマンド入力が苦手なプレイヤー向けには、簡単に武器性能を切り換える方法も用意される。簡易コマンドモードも実装予定だ。一方で、最強を目指すのであればコマンドは必要になるバランスとしている。

コマンド入力には、操作の手間を超えたメリットもある。コマンドで武器を切り換えると攻撃速度が早くなり、武器切り換え完了までの待機時間がないため、切り換え直後に弾丸を発射できる。素早く連続でコマンドを入力すれば、レールガンも連射できるという。

このテクニックを使えば、BitSummit展示中のデモ版でボスを20秒で倒せるとノーラン氏は語っている。ビジネスデイにもボスを倒した来場者は複数いたが、ノーラン氏が見ていた限りでは、撃破までに数分かかっていたという。コマンド入力による武器切り換えを使いこなせるかどうかで、同じボス戦でも大きな差が出る作りだ。

ホラーの怖さが、素早い入力へ向かわせる

ホラー要素をストーリーの核にしたのも、“クラッチシステム”を活かすためだという。

通常、ゲームでミスをすると「やってしまった」という後悔が生まれる。対戦ゲームでは焦りもある。一方でホラーゲームの場合、ミスの体験は“怖い”“パニック”として強く出る。ノーラン氏は、プレイヤーが怖い体験から逃れるために、自然と素早く正確なコマンド入力を目指すようになると考えたという。

中野という舞台と、格ゲー文化の記憶

舞台に中野や下北沢を選んだ理由として、ノーラン氏は理由を3つ示している。

ひとつは開発規模だ。DDDistortionは8人のチームで、完全なオリジナルファンタジー世界を作るより、実在する場所をベースにしたほうがチーム内でイメージを共有しやすい。もうひとつは、東京を舞台にした既存タイトルとの差別化。そしてノーラン氏自身にとって、中野や下北沢がなじみ深く、好きな場所だったことも理由に挙げている。

中野ブロードウェイについては、観光した外国人が自国に帰って本作を遊んだとき、記憶と照らし合わせながら歩き回っても違和感がない状態を目指したという。施設内のごちゃごちゃした雰囲気を再現するため、フィギュア、同人誌、漫画などのオブジェクトも多数作って配置している。廊下の長さなどの縮尺はゲームとして成り立つよう調整しているが、ノーラン氏はこの目標をおおよそ達成できていると語っている。

出典

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