『SILENT HILL: Townfall』の開発チームは、並行して制作されていたほかの『サイレントヒル』作品の多くについて、その存在を一般ユーザーと同じく公式発表で初めて知ったという。10月26日付のVGCの報道によると、MCM London Comic Conのパネルに登壇した『Townfall』の開発スタジオScreen Burnのディレクター、Jon McKellan氏が、こうした開発体制について語った。
各作品の発表後も開発チーム間の情報共有は制限されていた。シリーズプロデューサーの岡本基氏は、作品同士が互いに影響を与え合うことを避けたいと考えていたという。
McKellan氏の理解では、岡本氏らコナミ側のチームが各作品を横断的に確認し、似た要素が見つかれば、他作品の具体的な内容を伏せたまま方向転換を促す仕組みだった。McKellan氏は今年7月のGameSpotのインタビューでも、ほかの開発チームとは密接に連携せず、コナミが作品同士の物語や方向性の重複をチェックしていたと説明している。
今回の発言では、その具体的な事例も明かされた。『Townfall』の開発中、一度、敵のビジュアルデザインが別作品のものに似ていると指摘されたという。McKellan氏によれば、酷似していたわけではなく、デザインの方向性が少し重なっていた程度だったが、コナミ側から別の方向性を模索するよう促されたという。
こうした情報制限について、McKellan氏はむしろ前向きに受け止めていた。Marvel作品のように大きな全体計画の中で各作品の役割を決められ、その枠内で制作するような環境ではなく、自分たちの発想を生かして自由に開発を進められたと振り返っている。
また、開発スタッフには『サイレントヒル』シリーズのファンも多く、ほかの作品の制作内容を知らないことで、ファンとして新作を楽しみにできる面もあったという。『SILENT HILL f』については発売の数か月前に見る機会があったものの、『Townfall』とはゲーム体験や舞台設定が大きく異なっていたため、重複を懸念する必要はほとんどなかったと語っている。
McKellan氏は、コナミ側が各作品を見守り、重複などの懸念があれば知らせてくれる体制にも、開発を進めるうえで安心感を覚えていたようだ。




















