『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のリメイクでは、プレイヤーが「えっ、これだけ?」とがっかりする瞬間さえも、大切な原作体験として残そうとしている。シリーズプロデューサーの青沼英二氏が、海外メディアGame Informerのインタビューで、その理由を語った。
話題になったのは、各地に隠された「黄金のスタルチュラ」を集めることで得られる報酬だ。NINTENDO64版では、黄金のスタルチュラのしるしを40個集めると、ボムチュウ10個が手に入る。インタビューで取材者は、この報酬に子供の頃だけでなく、大人になってからもがっかりしたと青沼氏に伝えた。
ところが青沼氏は、その失望も残すべき体験の一つだと説明した。報酬を受け取って「えっ、これだけ?」と感じる瞬間も、NINTENDO64版を遊んだ体験の一部だという。
青沼氏によれば、原作の思い出として残るのは、素晴らしく楽しかった瞬間ばかりではない。ちょっとした失望もまた記憶に残るものであり、リメイクでは、そうした感情まで含めて原作で味わった体験を維持することが重要なのだと語っている。
一方、リメイク版は原作のすべてをそのまま残しているわけではない。例えば、水の神殿ではヘビィブーツの着脱がボタン一つで行えるようになり、カメラも自由に動かせるようになった。かつて煩わしかった操作には手を加えながら、苦労して集めた報酬に「これだけ?」と落胆した記憶まで、原作体験の一部として大切にしている。




