2025年9月12日の発売を控える『ボーダーランズ4』。PAX Westで明らかになった情報から、本作がシリーズ史上最も充実したエンドコンテンツを備えていることが判明しました。従来のファンが期待する要素を踏襲しながら、まったく新しいゲームプレイ体験を提供する仕組みが導入されています。
従来の課題を克服したエンドゲーム
『ボーダーランズ』シリーズにおいて、ストーリークリア後のコンテンツは作品寿命を大きく左右します。前作では「繰り返しプレイの単調さ」が指摘されていましたが、今作ではその改善に本格的に取り組んでいます。
開発チームは過去作のフィードバックを分析し、プレイヤーが求めるエンドコンテンツを実現。ストーリークリア後も冒険は続き、戦利品集め、週替わりのチャレンジ、性能特化ロードアウトの解放、そして「究極のヴォルト・ハンター」モード（UVHM）の復活など、多彩な要素が用意されています。
再設計された「究極のヴォルト・ハンター」モード
キャンペーン周回の負担を解消
従来のUVHMは難易度を上げるたびにキャンペーンを最初からやり直す必要がありましたが、今作では大幅に改善。特定のチャレンジに挑戦してランクを上げる形式となり、同じストーリーを繰り返す必要がありません。5段階の難易度ごとに独自の挑戦が用意され、常に新鮮なプレイを楽しめます。
最適化された報酬システム
難易度が上がるにつれて、経験値、ゴールド、エリジウムの獲得量が段階的に増加します。難易度ランクごとに専用のファームウェアが用意されています。
ビルド構築に革命をもたらす「ファームウェア」
戦略性を高めるセット装備
新登場の「ファームウェア」は、シリーズ初のセット装備システムです。UVHMのランクごとに固有のファームウェアが登場し、組み合わせるほどボーナスが強化されます。対象はクラスMODやシールドなど武器以外の5スロットで、武器選択の自由度を維持しつつ装備全体のシナジーを追求できます。
3段階の効果レベル
- マイナー（1個装備）：基礎的な効果を提供
- メジャー（2個装備）：効果が大幅に強化
- フル（3個装備）：最大限の恩恵を獲得
プレイヤーは「一つのセットを極める」か「複数のセットを組み合わせる」かを選択でき、自分のプレイスタイルに合わせた構築が可能です。レベル25から徐々に登場し始めるため、ゲーム進行と共に自然にシステムを理解できる設計になっています。
柔軟性を与える「Transfer Machine」
キャンペーンクリア後に解禁されるTransfer Machineを使えば、ファームウェアの効果を一度だけ別装備に移せます。ただし転送元は破壊されるため慎重な選択が必要です。
成長を加速させる「スペシャライゼーション」
アカウント全体への恩恵
前作の「ガーディアン・ランク」を発展させた「スペシャライゼーション」は、すべてのキャラクターで共有される成長システムです。一度育成すれば、新しいキャラクターでも恩恵を受けられるため、複数のヴォルト・ハンターを育てる動機付けになります。
多層的な強化システム
4つの基本ノードでHP、シールド、与ダメージなどの基礎能力を強化し、さらにパッシブスキルを最大4つのソケットに装着可能。プレステージノードによる上級強化も用意され、長期的な育成が可能です。リスペック機能により、試行錯誤も気軽に行えます。
毎週更新される挑戦的コンテンツ
ウィークリー・ビッグ・アンコール・ボス
ウィークリー・ビッグ・アンコール・ボスでは、エリジウムを支払ってモクシィのビッグ・アンコールに登場したボスと戦うことができます。ここでは戦利品のドロップ率が高く設定されています。
ウィークリー・ワイルドカード・ミッション
ウィークリー・ワイルドカード・ミッションでは、その週におけるレジェンダリー報酬を必ず獲得できます。全プレイヤー共通のミッションとして提供されます。
モーリスのブラックマーケット自動販売機
人気キャラクター「モーリス」のブラックマーケット自動販売機は、販売商品のラインナップはプレイヤー毎に異なり、週ごとに場所を変えてカイロス各地の秘密の場所に現れます。
これらのアクティビティはオンラインマッチメイキングで利用できるため、仲間を見つけて一緒に楽しむことができます。
予約特典「ギラギラグローリーパック」
本作の予約特典として「ギラギラグローリーパック」が用意されており、以下の内容が含まれます。
- 全てのヴォルト・ハンターが使用できるヴォルト・ハンター用ヘッド1種
- 全てのヴォルト・ハンターが使用できるヴォルト・ハンター用スキン1種
- 武器スキン1種
- ECHO-4ドローン用スキン1種
- レジェンダリー装備4種：
- 弾丸を螺旋状に発射するレベル1のマリワンサブマシンガン
- 付近の敵に向けて複数回テレポートしダメージを与えるレベル30のリッパーグレネード
- ジェイコブスの技術を組み合わせて跳弾するロケットを射出するレベル30のトーグ武器
- HPフルの敵に対して確実にクリティカルヒットが発生し、残りHPに応じてクリティカルヒット率が減少する最大レベルのダイダロスアサルトライフル
2026年まで続く壮大なロードマップ
無料アップデートの充実
10月には、すべてのプレイヤーが楽しめる無料コンテンツとして期間限定ミニイベント「Horrors of Kairos」が配信される予定で、レジェンダリー装備などが獲得できます。また、強力なインビンシブルボスや「究極のヴォルト・ハンター」モードの新たなレベルも無料で追加予定です。
2026年Q1には、非常に希少で強力な新レアリティ「パールセント」装備が実装されます。各Invincibleボスの実装に合わせて、UVHMの新たなレベルも無料アップデートで追加される予定です。
有料DLCによる世界の拡張
有料DLCには「ストーリーパック」と「お尋ね者パック」の2種類が用意されています。
ストーリーパック第1弾「マッド・エリーと忌まわしのヴォルト」では、ファンに絶大な人気を誇るエリーが登場。ホラーテイストのこのストーリーパックでは、カイロスの新たなエリア、複数のメインおよびサイドミッション、新しいレジェンダリー装備に加え、プレイアブルな新ヴォルト・ハンターを楽しめます。さらに、新しいヴォルト・ハンターのスキン4種類、ビークルのスキン2種類、ECHO-4ドローンスキン3種類（アタッチメント付き）、ECHO-4のフレーム1種類も入手可能です。
お尋ね者パック第1弾では、アウトバウンダーズのリーダー「ラッシュ」などカイロスで出会うキャラクターたちを取り上げた複数のストーリーミッションを体験できます。各お尋ね者パックには、新しい複数のメインミッション、ボス1体、レジェンダリー装備1種類、プレイヤースキン1種類、ECHO-4ドローンスキン1種類、ビークル1種類、ヴォルトカード1種類（24個のカスタマイズアイテムと4つの装備をアンロック可能）が含まれます。
東京ゲームショウ2025で追加ヴォルト・ハンターが発表へ
9月25日から28日に開催される東京ゲームショウでは、第1弾ストーリーパックで追加される新ヴォルト・ハンターの詳細が発表予定です。
各エディションの収録内容
本作は複数のエディションで展開され、それぞれに異なるDLCが含まれています。ストーリーパックは、ヴォルト・ハンターパックに収録されており、超デラックス・エディションに含まれています。お尋ね者パックは、お尋ね者パックバンドルに収録されており、デラックス・エディションと超デラックス・エディションに含まれています。いずれも個別購入が可能ですが、ゲーム本編が必要となります。
まとめ
『ボーダーランズ4』のエンドゲームは、過去作の良い部分を継承しながら、プレイヤーの不満点を解消する野心的な設計となっています。ファームウェアによる戦略的なビルド構築、改良されたUVHM、長期的な成長要素、そして2026年まで続く充実したコンテンツ計画により、発売後も長く楽しめる作品になることが期待されます。
*オンラインプレイには、インターネット接続とSHiFTアカウントが必要です。家庭用ゲーム機でのオンラインプレイには、有料サブスクリプションが別途必要です。利用規約が適用されます。
