『SILENT HILL f』警官から「ニューナンブ」を入手して銃撃戦する案があった。空飛ぶ首の怪異も構想、弾切れ後の近接戦がストレスで敵案は没に

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『SILENT HILL f』では開発中、警官から拳銃「ニューナンブ」を入手して銃撃戦を行う案が検討されていた。シリーズプロデューサーの岡本基氏が、完成版とは異なる初期の戦闘構想を明かしている。

ファミ通.comに掲載された『SILENT HILL f』×『零 ~紅い蝶~ REMAKE』の対談で、岡本氏は本作のクリーチャーデザインについて言及。完成版では近接戦闘のみに絞られている一方、開発中には「警官からニューナンブを入手して、銃撃戦もできるようにしよう」と検討していた時期があったという。

その中で考えられていたのが、空中を飛ぶ“首”のクリーチャーだ。モチーフは、日本のろくろ首の元型ともされ、中国などでも知られる怪異「飛頭蛮」。しかし、銃弾を使い切った状態で空を飛ぶ敵を近接武器だけで相手にすることがストレスになるため、この敵案は採用されなかった。

『SILENT HILL f』に銃器を登場させる構想自体は、これまでにも開発陣から明かされている。2025年のNeoBards Entertainmentへのインタビューでは、初期段階で銃器の使用を想定し、1960年代の日本で使われていた拳銃や猟銃まで調査していたと説明。日本の厳しい銃規制や舞台設定を考えると、田舎町で育った少女が都合よく弾薬を拾える世界は不自然になるとして、近接戦闘のみの方向へ舵を切ったことが語られていた。また、ゲームディレクターのAl Yang氏も電撃オンラインのインタビューで、初期案には警察が使用する銃などを使える構想があったものの、作品の雰囲気に合わないとして早い段階で没になったと説明している。

Al Yang氏は2026年3月のPlayStation Blogで、『SILENT HILL f』をシリーズ初の「近接戦闘のみ」の作品と説明。銃撃戦で弾薬の残数を気にする感覚は武器耐久度へ、敵の弱点を狙って撃つ行為は「Focus」システムへ落とし込み、銃を使わずに同種の緊張を生み出す設計にしたと語っている。

シリーズでは多くの作品に銃器が登場してきたが、『SILENT HILL f』はシリーズ初の近接戦闘のみの作品として完成した。岡本氏によれば、ディレクターは本作で銃を使う案を「やってみたかった」ようで、「次回作があるんだったら銃は入れてみたいかも」といった話もしていたという。

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