『ファイナルファンタジーVII』リメイク三部作のディレクターを務める浜口直樹氏が、音楽制作では毎回、当初確保したBGM予算を超えてくると明かした。予算を抑えたい浜口氏と、必要な楽曲数を譲れない音楽制作側との間で、繰り返しやり取りが行われているという。
浜口氏は、フランスの配信者MisterMVによるインタビューで、『FF7 リメイク』『FF7 リバース』、そして三部作完結編『FF7 リベレーション』の音楽制作について言及した。

三部作のBGM設計には、サウンドチームの河盛慶次氏と、ナラティブ面を担当する鳥山求氏が携わっている。浜口氏によると、両氏が手がける音楽設計では、各プロジェクトの開始時に確保したBGM予算を毎回超えてくるという。
そのたびに浜口氏は予算を使いすぎだと指摘するものの、音楽制作側からは必要なBGM数は変えられないと返され、こうした攻防を繰り返しているとのこと。浜口氏は笑いを交えてこのやり取りを紹介し、それほどの熱量を持って音楽が設計されているとして、完結編のBGMにも期待してほしいと語った。
実際、『FF7』リメイクシリーズでは、膨大な楽曲を用意する制作方針が採られてきた。河盛氏らが語った制作秘話によれば、『リメイク』の段階ですでに楽曲管理表は約600曲規模に達し、『リバース』ではさらに増加。カットシーンだけでなく、その後のゲームプレイやボス戦のフェーズごとにも専用曲を用意していた。
また、Gamerのインタビューで河盛氏は、鳥山氏がBGM全体の設計図を作り、自身がそれを基に作編曲の発注や楽曲の確認、ゲームへの実装などを担当していると説明。制作には社内外の多数の作曲家やスタッフが参加しており、ゲームの各場面に合わせて音楽を作り込んでいる。
浜口氏は2026年9月のWccftechのインタビューでも、『リベレーション』の音楽制作が当初予算を超える見込みであり、担当者に少し抑えるよう求めていると話していた。
今回の発言では、こうした予算を巡るやり取りが完結編に限らず、三部作を通じて繰り返されてきたことが明らかになった。



