『ほの暮しの庭』怪異が出ると分かっていても、畑のために外出禁止を破る

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昼の彼ヶ津(かがつ)村では、畑を耕し、作物を育て、動物の世話をしながら暮らしていく。だがこの村には、午後11時以降の外出を禁じる掟がある。眠ったはずの夜、玄関を叩く音に起こされ、扉を開けてもそこには誰もいない。寝静まった村には怪異が徘徊し、深夜にしか拾えないものもある。怖さの先に、農作業に役立つスキルや、村の歴史を知る手がかりが待っている。

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ワンボタンで心地よく回る、昼の本格農場

主人公が暮らすことになるのは、庭付きの一軒家だ。小屋の近くには田んぼや畑が広がり、米や野菜、花を育てられる。種まきや水やりといった農作業はワンボタンで進み、ボタンを長押しすれば移動しながら畑を耕したり、水をやったりできる。同じ作物は長押しでまとめて自動収穫できるため、毎日の農作業を一つひとつこなす負担を抑えながら、まとまった流れとして農場を回していける。

収穫した作物は出荷して収入にするだけでなく、加工や料理にも使える。家に戻れば台所で料理ができ、鏡台では服を着替えられる。庭には工作で作った柵や庭床、装飾を置くことができ、畑の一角ではニワトリや牛、馬の世話もできる。世話を続ければミルクや卵が手に入り、動物たちのなつき度も上がっていく。農業、料理、着せ替え、庭づくり、畜産といった要素が、家と庭を行き来する一日の動きの中に収まっている。

村の中心へ行けば、老若男女の村人たちが生活している。催事や手伝いを通じて交流を深め、好物をプレゼントすれば好感度も上がる。ただし主人公が「よそ者」だからか、最初から誰もが親切というわけではない。村人同士の関係にも、どこかギスギスした空気が見えるという。昼のあいだは畑を回し、家で料理をし、村人と顔を合わせる。日が暮れると村人たちは家へ帰り、村は少しずつ静まっていく。

午後11時を過ぎたら、怪異が徘徊する夜へ

日中の暮らしを終え、自宅で眠りについた主人公は、激しく玄関の戸を叩く音で真夜中に目を覚ます。彼ヶ津村では、午後11時以降の外出が禁じられている。扉を開けても、そこには誰もいない。

昼には村人たちがいた彼ヶ津村も、夜になると人影がない。代わりに、不気味な怪異が寝静まった村を徘徊している。近づくと「ドクン、ドクン」という『夜廻』シリーズでお馴染みの心拍音が大きくなり、突如として姿を現すものや、執拗に追いかけてくるものから逃げる場面もある。近くに何かがいると心音が高まり、衝撃音とともに画面が暗転する。気がつくと主人公は道の真ん中で目を覚まし、そのまま朝を迎えている。

闇のなかで見つける、明日の暮らしのヒント

外出禁止を破った深夜の村には、怪異だけが待っているわけではない。夜の村でしか手に入らないものがあり、農作業に役立つスキルを解放するには、深夜の村に落ちているアイテムが必要になる。怖い思いをしてでも、翌日の農作業に持ち帰れるものがある。

夜に拾えるのは、スキル解放に使うアイテムだけではない。村に落ちている本を集めれば、図書館で読むことができる。そこには彼ヶ津村の歴史やバックグラウンド、異形の存在を攻略するためのヒントが書かれている。さらに、夜に拾った謎の種は翌日に埋められる。深夜に持ち帰ったものが、農作業や村の背景を知る手がかりとして、昼の暮らしへ戻ってくる。

この昼夜の往復について、先行試遊では、夜に緊張感のある探索が待つことでゲーム体験が単調にならず、昼と夜のバランスが絶妙で長く遊んでも飽きにくそうだと評されている。ただし、これは2時間弱の先行試遊での感想であり、製品版全体の評価として断定するものではない。

開発者インタビューでも、生活シムとしての比重について語られている。勝又美桜氏は、プレイ時間の配分について「8割ほどが農場シミュレーション」と説明。怖さについても、いわゆるホラーというより、彼ヶ津村や物語の「不穏さ」を重視していると語っている。溝上侑氏は本作のコンセプトを「因習村で暮らそう!」と表現し、村に根付いた生活様式や慣習、狩りといった田舎ならではの営みを含む“ちょっと変な”田舎暮らしを体験してほしいと話している。

怖いことが起きてほしくない人向けには、「あんしん暮しモード」も用意されている。このモードでは村の掟を破ること自体ができなくなるため、平穏に暮らすことができる。

『ほの暮しの庭』はNintendo Switch、Nintendo Switch 2、PS5、PC(Windows / Steam)向けに、2026年7月30日発売予定。通常価格は税込9020円で、Nintendo Switch版のみ税込7920円となっている。

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