スクウェア・エニックス浅野チームとクレイテックワークスが手がける新作アクションRPG『冒険家エリオットの千年物語』が、海外レビューで概ね好評のスタートを切っている。MetacriticではPS5版が82点、Nintendo Switch 2版が79点を記録。探索やダンジョン攻略、時間移動を活かした仕掛け、HD-2Dによる映像表現が主な評価点として挙がっている。
本作は、HD-2Dシリーズ初の完全新作アクションRPGとして2026年6月18日に発売。Steam版のみ翌6月19日に配信される。対応プラットフォームはNintendo Switch 2、PS5、Xbox Series X|S、Windows、Steamだ。
海外レビューを見ていくと、まず好意的に受け止められているのは探索の手触りだ。見下ろし型アクションRPGとして、武器や魔法を増やしながら行動範囲を広げていく構成は、クラシックな作品群を思わせる作りになっている。そこに時間移動の要素やHD-2Dの画作りが加わることで、懐かしさと現代的な見せ方を両立した点が評価につながっているようだ。
ダンジョンについても、仕掛けを解きながら少しずつ先へ進んでいく流れが好評で、終盤にかけて物語の印象が強まるとする声もある。序盤から一気に引き込むタイプというよりは、遊び進めるほど持ち味が見えてくる作品として受け止められているらしい。
一方で、弱点として挙げられているのは導線の分かりにくさや反復感だ。次に向かうべき場所や目的がつかみにくい場面があるほか、敵の種類やサイド要素の薄さを指摘するレビューも見られる。探索や戦闘そのものの感触は好評でも、プレイ時間が伸びるにつれて単調さが気になってくる、という見方も出ている。
こうした評価の中で、比較対象としてたびたび名前が挙がっているのが『ゼルダの伝説』シリーズだ。海外メディアでは、本作の探索やダンジョン構造、見下ろし型アクションとしての作りから、クラシックな『ゼルダの伝説』を連想するという論調が目立つ。Viceは『ゼルダの伝説』と『Final Fantasy Adventure』(邦題『聖剣伝説 ~ファイナルファンタジー外伝~』)を掛け合わせたような作品だと紹介。GameSpewも『ゼルダの伝説』や『アランドラ』のファンに向く作品として取り上げており、ElDesmarqueも序盤から『ゼルダの伝説』を思わせる要素が多いと評している。
ただし、開発側が原点として見ていた作品は少し異なるようだ。本作プロデューサーの松下直史氏は、Polygonのインタビューで『ゼルダの伝説』と比較されること自体は想定していたとしつつ、実際に開発中に強く意識していたのは『聖剣伝説』シリーズ、とくに『聖剣伝説 ~ファイナルファンタジー外伝~』だったと説明している。さらにSmashPadのインタビューでも、開発初期から最後まで同作を一貫して意識していた旨を語っている。
海外レビューの傾向を見る限り、『冒険家エリオットの千年物語』は、探索型アクションRPGとしての魅力がしっかり評価される一方で、導線や反復感には課題も残す作品として受け止められているようだ。クラシックな見下ろし型アクションRPGを好むプレイヤーにとっては注目作になりそうだが、テンポの良い進行や強い新規性を重視する場合は、レビュー傾向も踏まえて判断したいところだ。
出典
- Metacritic「The Adventures of Elliot: The Millennium Tales Reviews」
- Metacritic「The Adventures of Elliot: The Millennium Tales critic reviews – PlayStation 5」
- Metacritic「The Adventures of Elliot: The Millennium Tales critic reviews – Nintendo Switch 2」
- スクウェア・エニックス「冒険家エリオットの千年物語」公式サイト
- Polygon「Square Enix’s gorgeous new RPG will feel ‘somewhat gacha-like’」
- SmashPad「INTERVIEW – “The Adventures of Elliot: The Millennium Tales” was heavily inspired by “Final Fantasy Adventure”」



