ニール・ドラックマン、HBO『The Last of Us』シーズン3から降板。Naughty Dogの新作開発に専念へ

スポンサーリンク

ノーティードッグ(Naughty Dog)の共同社長であり、『The Last of Us』シリーズのクリエイティブディレクターを務めるニール・ドラックマン氏(Neil Druckmann)が、HBOの『The Last of Us』TVシリーズから完全に離れ、ゲーム開発に注力することが明らかになりました。同氏は今後、ノーティードッグでの複数のシングルプレイヤープロジェクト、特に新作SFゲーム『Intergalactic: The Heretic Prophet』の制作に尽力します。この移行は、ノーティードッグが注力する今後の作品群の方向性に対し、コアゲーマーおよびNaughty Dogファンから大きな注目を集めています。

スポンサーリンク

ニール・ドラックマン、ノーティードッグ新作へ本格注力

ニール・ドラックマン氏は、自身が共同クリエイターを務めた『The Last of Us』TVシリーズの経験に感謝を表明しつつも、今後はゲーム開発に完全な焦点を移すと述べています。これは、ノーティードッグが長年培ってきた物語主導のゲーム体験に、改めて深くコミットする姿勢を示唆しています。

■ニール・ドラックマン氏の声明

このたび、『The Last of Us』のHBOドラマにおけるクリエイティブな関わりから退くという難しい決断をしました。シーズン2の制作が完了し、シーズン3の本格的な準備が始まる前の今が、Naughty Dogとその今後のプロジェクトに専念するタイミングだと判断しました。

これからは、次回作となる新作ゲーム『Intergalactic: The Heretic Prophet』の脚本・監督をはじめ、スタジオヘッドおよびクリエイティブ部門責任者としての役割に全力を注いでいきます。


ドラマの共同制作は、私にとってキャリアの中でも特別な経験でした。クレイグ・メイジンとともに、過去2シーズンにわたり製作総指揮・監督・脚本を務められたことは本当に光栄でした。

『The Last of Us Part I』の映像化、そして続編『Part II』の今後の展開において、キャストや制作チームの皆さんが見せてくれた情熱と献身に、心から感謝しています。

Naughty Dog 公式Xアカウントより

ドラックマン氏が現在注力している主要プロジェクトは、2024年のThe Game Awardsで発表された新作SFゲーム『Intergalactic: The Heretic Prophet』です。この作品は、トレント・レズナー(Trent Reznor)とアッティカス・ロス(Atticus Ross)という著名な音楽家がサウンドトラックを手がけることで、すでにその芸術性の高さが期待されています。物語は、遠い惑星で立ち往生するバウンティハンター、ジョーダン・A・ムン(Jordan A. Mun)を主人公に展開するとされています。ノーティードッグがこれまで得意としてきた、キャラクターの心理描写と環境を活かした没入感のあるストーリーテリングが、SFという新たな舞台でどのように表現されるのかが注目されます。

ドラックマン氏はまた、ノーティードッグが現在、物語、キャラクター間の関係性、そして哲学的テーマに重きを置いた複数のシングルプレイヤープロジェクトを進めていることを明らかにしました。これは、過去の作品で深く掘り下げてきた人間ドラマと世界観構築の哲学が、今後の全作品にわたって継続されることを示唆しています。

開発コメントから見えるノーティードッグの未来

ニール・ドラックマン氏のコメントからは、ゲーム開発への強い情熱と、ノーティードッグが追求する核心が見て取れます。彼はTVシリーズでの経験を評価しつつも、自身のクリエイティブなエネルギーを再びゲーム制作の最前線に投じる意向です。この発言は、ノーティードッグが、商業的な成功を収めた『The Last of Us Part II』や『アンチャーテッド』シリーズで確立した、高品質なシングルプレイヤー体験への揺るぎないこだわりを今後も持ち続けるという、スタジオの方向性を明確に示しています。ドラックマン氏の直接的な関与の強化は、新作の深みと完成度を追求する上で重要な要素となるでしょう。

ノーティードッグの過去作との比較、そして新たな挑戦

ノーティードッグはこれまで、『The Last of Us』シリーズや『アンチャーテッド』シリーズといった、革新的なストーリーテリング、緻密なキャラクター描写、そして映画のような演出で世界中のゲーマーを魅了してきました。これらの作品は、プレイヤーに深い感情移入を促し、ゲームの物語体験の可能性を広げたことで知られています。

ニール・ドラックマン氏が再びゲーム開発に完全集中することで、ノーティードッグは、これらの過去作で培った強みをさらに進化させることが期待されます。『Intergalactic: The Heretic Prophet』は、これまでの現実的な世界観から一転し、SFという新たなジャンルに挑戦します。この変化は、スタジオが単なる過去の踏襲に留まらず、新しい物語の形やゲームプレイの可能性を模索する意欲の表れと言えるでしょう。過去作で築き上げた信頼と、新たなジャンルへの挑戦が、どのように融合するのか、コアゲーマーやNaughty Dogファンは特に注目しています。

まとめ

ニール・ドラックマン氏のゲーム開発への完全復帰は、ノーティードッグの未来の作品群、特に『Intergalactic: The Heretic Prophet』に対して、さらなる期待感を抱かせます。物語性の深いシングルプレイヤー体験を重視するノーティードッグの姿勢は、長年のファンだけでなく、質の高いゲームを求めるコアゲーマーにとっても朗報となるでしょう。今後のノーティードッグの発表から目が離せません。

関連リンク

タイトルとURLをコピーしました