シリーズを新生させる『テイルズ オブ アライズ』は“没入感の高い体験”がテーマ。モーションにかなり注力。演技にまつわる部分は劇場版3Dアニメレベルを目指す。より直感的でスピード感のあるバトルなど…富澤Pがインタビューで語る(※更新)

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ついに発表されたファン待望のシリーズ最新作『テイルズ オブ アライズ』。本作のプロデューサーを担当する富澤祐介氏のインタビュー記事がファミ通にて公開されました。

更新:2019/6/19 14:40

主人公「アルフェン」とヒロイン「シオン」の追加情報を掲載しました。

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富澤プロデューサーインタビュー

  • 『テイルズ オブ アライズ』のプロジェクトが始動したのは、1年前に発表した『テイルズ オブ ヴェスペリア REMSTER』よりもかなり前から。
  • 映像からも分かる通りかなりとてもチャレンジングなタイトルであり、制作するに当たり、まずは『テイルズ オブ』シリーズとは何なのか、そしてどうあるべきなのかということを長い時間をかけて見直した。
  • シリーズの伝統に向き合いながら“継承と進化”を目指している。
  • 『テイルズ オブ』シリーズの魅力を分析する中で、将来に向けて進化が必要な部分も多く存在した。今後もブランドを維持拡大していくためにも、若いユーザー層にも目を向けてもらう必要がある。そのため、より多くの人々の目に留まるよう従来の既定路線からあえて外すような魅せ方をすることにチャレンジしている。
  • PVだけ見ると、ファンは不安に感じる部分もあるかと思うが、『テイルズ オブ』シリーズの根本的な魅力や継承されるべきポイントについては十分に議論しており、それを踏まえたうえで進化のポイントも選択・設計している。詳細は今後要素ごとに丁寧に説明していく。
  • 従来の専用エンジンから脱却。リッチなライティングや空気感を伴いながらも、水彩画のような独自のグラフィックと親しみやすいキャラクターたちのモデルを実現するために、Unreal Engine 4をベースにしつつも、完全新規のシェーダーなどを独自に開発した。
  • “没入感の高い体験”を提供したいというテーマがある。その表現のひとつとして、キャラクターたちの演技やアクションなどをより高めることで、「このキャラはこの世界に生きているんだ」という感覚を覚えてもらうことが狙い。
    そのアプローチとして、水彩調で描かれるフィールドとキャラクターを馴染ませ、またキャラクターの頭身を上げて人間らしさを強調している。
    特にモーションにはかなり力を入れており、振り向く動作にしても瞬時にクルッと回転するようなものではなく、身体を捻って後ろを向くという動きをさせることでリアリティーをアップさせている。
  • バンダイナムコスタジオ所属の岩本稔がメインキャラクターデザインとアートディレクションを担当しており、両方を兼任するのはマザーシップタイトルとしては初。これにより、様々なレベルで作品内のアートの統一感が生まれてくる。
    例えばこの世界の外観とキャラクター衣装のデザインを同時にする進めることで、文化レベルまでを統一的に表現することができる。これも本作のテーマである“没入感の高い体験”を実現するための施策の一環。
  • キャラクターのフェイシャルアニメーションやカメラワークなど、演技にまつわる部分はテレビや劇場で見る3Dアニメのレベルを目指している。
  • 3Dアニメのレベルアップに伴い2Dアニメは不要になるのでは?と思われるかもしれないが、『テイルズ オブ』シリーズにとって2Dアニメ表現は重要な存在であり、“継承と進化”という大きなバランスを担う一翼。より効果的な活用を模索しながら、双方でドラマがより盛り上がるよう設計していく。
  • 開発はバンダイナムコスタジオが取り仕切っている。メンバーには『ベルセリア』からのスタッフや、中には『ファンタジア』から参加している者もいる。シリーズを愛する新旧スタッフによって“伝統の継承と進化”を議論しながら制作している。
  • 音楽担当は今はまだ秘密で、追って紹介する。テーマソングもある。
  • 主人公たちが暮らす星が「ダナ」で、その上空に浮かんでいる星が「レナ」。
    ダナは自然豊かな大地が特徴で文明レベルは中世程度。一方のレナは科学や魔法技術が発達しており、本作の300年前にダナへと侵攻。圧倒的な力の差でダナに勝利し人々を隷属させた。その関係が300年続いている中で物語が始まる。
  • 主人公はダナ人。虐げられている状況をいかに覆していくかというのが物語のひとつの方向性になる。主人公の鎧や兜は、彼のある身体的特徴が理由で装備している。なお、主人公が見せるのは鎧姿だけではなく、状況にあわせてさまざまな衣装に着替える。
  • ヒロインはレナ人で、かなり強気なカッコイイ女性。ダナとレナの力関係もあり、主人公と最初から仲良しとはいかない。レナ人はダナ人を差別しているという状況の中でふたりの関係性がスタートし、やがて大きなドマラに繋がっていく。
  • バトルはテイルズらしい敵とエンカウントしてのアクションバトル。新規ユーザーにも「爽快感あるバトルだ」と感じてもらうことがテーマ。見るだけで“面白そう”と思ってもらえるような、より直感的でスピード感のあるアクションで戦えることを目指している。
  • 戦闘では状況にあわせて色々なアクションが繰り出せる。使い込んで熟練度をあげていくような要素もある。
  • 敵のデザインは脅威感を強めている。これは、「倒しがいのある敵を倒すことで、より達成感を味わってもらうべき」との考えから。女性ユーザーから嫌われるかもしれないという懸念もあるが、やはりRPGのバトルは敵を倒す達成感が重要。
  • かわいいタイプの敵がいないわけではない。まだ秘密だがマスコット的な存在もいる。
  • 『テイルズ オブ』シリーズ伝統の要素はたくさんあり、アクションバトルもそうだが、スキットやチャットと呼ばれる会話シーンもそう。それらについては“なぜ人気があるのか?”、“どういう進化なら望まれるのか?”など細かく議論を重ねながら各要素を作っている。
  • チームの努力を伝えていく必要があると思い、シリーズを統括するブログを立ち上げた。今後はSNSでのやり取りも細かくやっていく。
  • 確約はできないが、発売前に触れてもらう機会を従来以上に設けていきたい。
  • (『テイルズ オブ ジ アビス』の略称「TOA」と被るのに『テイルズ オブ アライズ』というタイトルに決めた理由は?)本作はコードネームの頃から「アライズ」だった。シリーズを新生させたいという強い意志で開発に取り組む中で生まれてきた言葉だった。その後、世界中の開発・宣伝メンバーと共にタイトル案を検討したが、やはり信念を込めたコードネーム「アライズ」が最もふさわしいという意見が全員の総意だった。そのため、“頭文字の略称”というシリーズ暗黙のルールを変えてでも、現場の新生に対する熱意を伝えるべきと判断した。
    もちろんストーリーで表現されているテーマにも紐付いており、抑圧された環境を覆すべく立ち上がる主人公たちの心情にARISEの文字が重ねられている。
  • 本作の略称は「アライズ」または「TOARISE」にしたいと考えている。
  • 発売日についてはまだ言えない。ある程度は完成しているが、まだまだブラッシュアップが必要だし、バトルやドラマパートなど作り込むべき箇所がたくさんある。

主人公「アルフェン」&ヒロイン「シオン」追加情報

アルフェン(CV:佐藤拓也)について

  • アルフェンの年齢は従来主人公と比べると高め。
  • 痛みを感じない彼は攻撃を受けてもひるまず戦い続けられるが、下手すれば怪我に気付かず死んでしまう。
  • アルフェンの全身鎧は、そんな彼の特性を懸念した仲間が保険の意味を込めて身に着けさせたもの。
  • 痛みを感じない彼だからこそ炎の剣も扱える。
  • 不老不死ではない。

シオン(CV:下地紫野)について

  • 触れる者全てに電撃のような激痛をもたらす呪いがかかっている。
  • アルフェンとの出会いは偶然。この二人でなければ使えない力をテーマにドラマが始まる。
  • シオンが銃を扱えるのはレナ人だから。
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