『ゼルダの伝説 時のオカリナ』発売28年目に新たなバグが発見。ハンマーなしでヴァルバジア、光の矢なしでガノンドロフを撃破可能に

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1998年発売の『ゼルダの伝説 時のオカリナ』で、攻撃のダメージ情報を書き換える新たなバグが発見された。この技を利用すると、メガトンハンマーを使わずにヴァルバジアを、光の矢を使わずにガノンドロフを倒せるという。発売から約28年が経った作品での新発見に、スピードランナーたちが活用方法を探っている。

『時のオカリナ』の著名なスピードランナーであるZFG氏が紹介した新バグは、攻撃判定が残っている間にビン入りアイテムを使用し、その演出中に攻撃判定の発生元が消えると、ダメージ情報が上書きされるというもの。ZFG氏によると、現在確認されているのは妖精のパチンコで撃つデクのタネと、魔力を使う回転斬りを利用する方法で、後者ではハンマー相当のダメージを含む攻撃効果を発生させられる。魔力を使う回転斬りの直後、できるだけ早くビン入り妖精を使用するだけでよく、操作も非常に簡単だという。

ZFG氏の追加説明によると、このバグは攻撃判定に紐づいたゲーム内部のオブジェクトが消失した後、そのメモリ領域をビン入りアイテムの新たなオブジェクトが使うことで発生する。メモリの読み込みや解放に関係しているため、状況によっては事前準備が必要になるが、魔力を使う回転斬りと妖精を組み合わせる方法は比較的安定しているという。

この発見は、RTAの攻略ルートにも影響する可能性がある。ZFG氏は、バグが使えるからといって必ずしもタイム短縮につながるわけではないと説明。例えば、すべてのダンジョンを攻略する「All Dungeons」部門の現在のルートでは、バグの利用に必要となるパチンコと魔法のどちらも取得しない。そのため、パチンコを新たに入手し、子供リンクの状態でヴァルバジアを倒す方法が検証されている。ただし、それが従来のルートより速いかどうかは分かっていない。

一方、「No Wrong Warp」部門では、魔法を取得する長い工程を省き、代わりにパチンコを入手することで数分の短縮が見込めるという。また、アイテムの配置がランダムになるランダマイザーでは、メガトンハンマーを入手していなくてもヴァルバジアを倒せることから、特に大きな恩恵があるとZFG氏は見ている。

ただし、ボス戦でハンマーを使わずに済んでも、攻略全体からハンマーを省略できるとは限らない。例えば「MST」部門では、ガノン城にハンマーが必要な錆びたスイッチが1つあり、今回のバグはそのスイッチには機能しないため、現時点ではハンマーを省略できないという。

さらに、同じバグは『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』でも機能する。魔力を使う回転斬りの後にビン入りの水を使用すると、通常は大バクダン相当のダメージが発生し、事前準備は必要なものの、ゴロンレース場やロマニー牧場への道を素早く開くことにも利用できるという。

ZFG氏によれば、今回のバグは『時のオカリナ』のすべてのリリース版で機能する。ただし、バージョンによって必要な準備操作が異なる可能性があり、メモリ処理が変更された非公式PC移植版『Ship of Harkinian』では動作が不安定で、魔力を使う回転斬りと妖精を組み合わせる方法は機能しないようだと説明している。

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