未発表の大型『アサシン クリード』が開発中止になっていたと報道。紀元前206年の中国が舞台、項羽とのボス戦も試作

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UbisoftとTencentが開発を進めていた未発表の『アサシン クリード』作品が、初期段階で中止されていたという。海外ゲームメディアMP1stが10月15日、『Assassin’s Creed Destiny』という名称で制作されていた作品のゲームプレイ映像やスクリーンショットを公開した。紀元前206年の中国を舞台に、女性アサシンが歴史上の武将・項羽の軍勢に包囲された宮殿へ潜入する任務や、項羽本人とのボス戦まで試作されていたと報じている。

MP1stの報道によると、開発を主導していたのはTencent傘下のTiMi Studio Group。同スタジオは、現在も開発が続いているモバイル向け作品『Assassin’s Creed Jade』にも携わっているが、『Destiny』はそれとは別に、現行プラットフォーム向けの大型作品として進められていた。

『Jade』が紀元前215年を舞台とするのに対し、『Destiny』の設定年代はその9年後にあたる紀元前206年。秦王朝が滅亡し、項羽と劉邦が覇権を争う時代だ。

公開された映像は、開発に参加した複数のスタッフが自身の制作実績としてまとめていた資料に由来するもの。中心となるのは、項羽とその軍勢に包囲された神聖な宮殿に女性アサシンが潜入し、内部にある謎の遺物を目指す任務だ。中国の武将・項羽とのボス戦についても、初期段階の制作映像が含まれている。

シリーズおなじみのステルスキルやイーグルダイブに加え、仮のテスト環境で傘のような形状の回転武器を使用する場面も確認できるという。画面には水墨画風のアビリティアイコンや体力ゲージ、陰陽の紋様をあしらった装飾的なゲージも表示されている。公開資料には、この特殊な傘状の武器や、項羽が使用する大きな戟(げき)の詳細画像も含まれている。

また、男性キャラクターがパルクールを駆使して敵を倒すアニメーションも存在する。MP1stは主人公の性別を選択できた可能性に言及しているが、開発用の仮モデルだった可能性もあり、実際の仕様は明らかになっていない。

開発開始時期は不明だが、MP1stが確認した資料の大半は2025年2月のプロトタイプに由来する。同媒体によれば、開発は初期段階で中止されたとみられ、プロトタイプ制作からほどなくして計画が打ち切られたという。

その前月の2025年1月には、TiMiが開発組織を4つのチームに再編していた。さらにTencentは2024年、海外の大型ゲームIPへの依存を減らし、自社IPを重視する方針へ転換しているとReutersが報じている。ただし、こうした動きが『Destiny』の中止に直接つながったかどうかは明らかになっていない。

一方、同じ中国を舞台とする『Assassin’s Creed Jade』については、Ubisoftが2026年3月の公式発表で開発の継続を明言している。発売日は現在も発表されていない。

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