Cygames、新ブランドで年間2〜3作品の発売を目指す。過去作が売れ続ける収益基盤の構築も構想、100万本級のヒットや大型IP創出も視野に

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Cygamesが、小・中規模ゲームに特化した新ブランド「CygamesEdge」で、年間2〜3作品を継続的に発売できる体制を目指している。作品を長期的に売れる資産として積み上げ、将来的には100万本級のヒット作や、Cygamesを代表する大型IPを生み出すことも視野に入れている。

10月16日に公開された電ファミニコゲーマーのインタビューで、ブランドプロデューサーの濱田修一郎氏が事業展望を語った。

1作品あたり約10人の開発体制で複数タイトルが進行中。年間2〜3本の発売を目指す

CygamesEdgeでは、1作品につき約10人のコアメンバーを中心とする開発体制を採用している。第1弾タイトル『崩落の国』では、Cygames側の3人に開発会社ゼレオのスタッフが加わり、約10人で制作を進めてきた。現在並行して動いている複数のタイトルも同程度の規模で、今後も基本的にはこの人数を想定しているという。

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1作品の開発期間は1年〜1年半程度を見込み、中規模以上の企画でも長くて3年以内の発売を目標とする。ただし、品質を犠牲にして期間を短縮するわけではない。『崩落の国』も当初は半年で完成させる予定だったが、作り込みを重ねた結果、約1年5か月を費やした。

濱田氏が少人数開発の利点として挙げるのは、意思決定の速さだ。大規模開発では仕様変更にも多くの確認や調整が必要になる一方、CygamesEdgeでは試作して問題があればすぐに方向転換できる。Cygamesの渡邊耕一社長によるチェックで修正を求められても、素早く対応できるという。

こうした体制のもと、濱田氏は年間2〜3作品をコンスタントに送り出すことを目指している。ただし、ゲーム開発に不確実性はつきものであり、現時点で実現を確約できるものではないとも説明している。

Steam売上の79%を過去作が占めるとの推計。Cygamesが目指す作品の蓄積

継続的に作品を発売する狙いには、Cygamesのコンシューマーゲーム事業における作品数の蓄積という課題もある。

濱田氏は、Steamでは売上の大半を新作ではなく過去に発売された作品が占めていると指摘。ファミコンやPlayStationの時代からゲームを発売してきた大手メーカーには膨大な作品の蓄積があり、それらがセールなどを通じて長期間売れ続け、収益の強固な基盤になっていると説明した。

一方、Cygamesはコンシューマーゲーム業界では比較的新しい企業であり、そうした過去作品の蓄積がまだ少ないという。そのため、一定以上の品質を持つ作品を着実に増やし、発売から時間が経っても売れ続ける基盤を築くことが、現実的な事業の形だと考えている。

実際、ゲーム市場調査会社Alinea Analyticsが2026年7月に公開した分析では、2026年上半期のSteamにおけるゲーム売上のうち、同年発売の新作が占めた割合は21%にとどまり、過去に発売された作品が79%を占めたと推計されている。2024年上半期の71%、2025年上半期の73%から、過去作の比率はさらに高まっている。

100万本級のヒットをブランドの顔に。将来はCygamesを代表する巨大IPも

もっとも、CygamesEdgeが目指すのは、作品数を増やして長期的な売上を積み重ねることだけではない。

濱田氏は、ここ数年のうちに100万本クラスのヒット作を1本でも生み出したいとの意欲を明かした。そうした作品が誕生すれば、CygamesEdgeを象徴するブランドの顔になると考えている。

さらに、ブランドから生まれた尖った作品が成長し、将来的にはCygamesを代表する巨大なIPになる可能性にも言及した。

その一方で、売上だけをブランドの成功基準にはしていない。立ち上げ期には、すべての作品をターゲットとなるユーザーが満足できる品質まで作り込み、たとえ大ヒットに至らなくても評価を積み重ねることを重視するという。

濱田氏は、CygamesEdgeの作品なら、これまで見たことのない面白いゲームに出会えると期待してもらえるブランドを目指している。その第1弾となる『崩落の国』は11月5日に発売予定で、初見でのメインストーリーのプレイ時間は約3時間という短編作品だ。

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