『グランディア』『LUNAR』などで知られる宮路洋一氏が、新作RPG『Under Mythos(アンダー ミュトス)』に実装するNPC行動AIについて説明している。宮路氏は30年以上にわたりNPC行動用のカスタムAIを自らプログラムしてきたといい、本作でもNPCが自律的に行動するAIを実装。一方、キャラクターデザインやアニメーションなどの創作には「AIを一切使っていない」と明かしている。
発端となったのは、Redditのr/JRPGに投稿された『アンダーミュトス』の紹介スレッドだ。投稿内では本作について、「UGC and dynamic AI」を念頭に置いて設計されていると説明されていた。これを受け、一部ユーザーからは生成AIを活用しているのかを問う声が寄せられ、宮路氏本人がu/gregmiyaji名義で応答した。
宮路氏はまず、キャラクターデザインやアニメーションといった創作工程において、AIは一切用いていないと説明。そうした表現には、人間のクリエイターが持つ独自の感性や“魂”が欠かせないとの考えを示している。
宮路氏がAIという言葉を使う場合、それはゲームロジックを指すという。氏は30年以上にわたってNPCの振る舞いを制御するカスタムAIを自らプログラムしてきたといい、『アンダーミュトス』にもNPCが自律的に行動する「behavioral AI」が実装されていると説明した。紹介文の「dynamic AI」を受けて生成AIなのかと尋ねられた質問に対し、宮路氏はこうして創作に使うAIと、ゲーム内の行動ロジックとしてのAIを切り分けている。
また宮路氏は同スレッド内の別の返信でも、人の手による表現へのこだわりを語っている。開発途中にあるグラフィックについても、目指しているのは単なる技術的な美麗さではなく、手仕事の質感が宿るビジュアルだという。温泉宿に登場する「ウルタールの猫たち」のアニメーションを例に挙げつつ、人間が一コマずつ込める意図やぬくもりはAIでは再現できないとの考えを示した。
『アンダーミュトス』は、宮路氏がプロデューサーを務める新作RPGだ。公式Xでは「クトゥルフ神話×コズミックホラーの新作インディーゲーム」と紹介されており、Steamストアページでは、温泉宿で客を迎える日常と、食料や資源を求めて危険なダンジョンへ挑む探索を組み合わせたダークファンタジーJRPGとされている。ダンジョンから持ち帰った資源で宿を発展させることで、新たな出会いやさらなる探索が広がっていく。対応プラットフォームはPC(Steam)とNintendo Switchで、2028年の発売が予定されている。






















