10月29日発売予定のS-GAME開発アクションRPG『Phantom Blade Zero』の海外レビューが解禁され、PS5版のメタスコアが88点を記録した。Metacriticの集計では、採点済み24件のうち23件が好意的な評価、1件が賛否の分かれる評価で、否定的な評価は0件となっている。
各メディアが特に絶賛しているのは、中国武術をベースにした高速かつ流麗な戦闘システムだ。武器ごとに異なるアクション、攻防が目まぐるしく入れ替わる駆け引き、独創的なボス戦が高く評価され、今年を代表するアクションゲームの一本と位置づける声も上がっている。
Push Squareは90点を付け、PS5を代表するアクションゲームの一つと絶賛。通常攻撃や回避、パリィではスタミナを消費せず、防御から攻撃へ自在に転じられる戦闘の自由度を高く評価している。モーションキャプチャーによる滑らかな動作は、武術の演舞を思わせるほどだという。ボス戦についても、単に剣を持った強敵と戦うだけでは終わらず、メインストーリーからサイドクエストまで、それぞれの遭遇に独自の趣向が凝らされていると称賛した。
RPGamerも90点を付け、戦闘システムとボス戦をアクションRPGの中でも最高峰と評価している。武器の豊富さも本作の特徴だ。PlayStation公式ブログによると、メイン武器は30種類以上、特殊武器「Phantom Edge」は25種類用意されている。戦闘中には2つのメイン武器を切り替えることができ、切り替えによって「殺気」ゲージが満タンになる仕組みが、攻撃と防御を途切れなくつなぐ独特のリズムを生み出している。さらに、盾を破壊したり遠距離攻撃を仕掛けたりできる特殊武器「Phantom Edge」は、戦闘だけでなく探索にも活用できるという。
ボス戦の多彩さも際立つ。RPGamerは、回避を重視する敵もいれば、特定の武器や戦術を使うことで有利になる敵もおり、戦闘ごとに異なる攻略が求められると説明。中国の伝統文化にスチームパンクや超自然的な要素を融合させた世界観、伝統楽器と現代音楽を組み合わせたサウンドトラックについても高く評価した。
VGCも戦闘のスピードと華やかさを称賛し、80点を付けている。敵の攻撃は極めて素早く、大型の敵が振り下ろした武器を引き上げる動作にまで攻撃判定があるなど、予想外の動きが戦闘に緊張感をもたらすという。また、複数形態を持つボスでは、一度突破した形態からやり直す必要がなく、再挑戦の負担が軽減されている点にも触れている。
こうした戦闘への絶賛に対し、物語の評価は分かれている。Push Squareは、異なる時代の回想シーンが頻繁に挿入され、登場人物や出来事の関係を把握しにくいと批判。数日前の出来事から数十年前の過去へ突然移る構成に加え、収集物に含まれる長いテキストもゲームのテンポを損なっていると指摘した。
VGCもストーリーとキャラクターの描写を弱点に挙げ、ステージ構成については直線的で変化に乏しいと評価している。しかし、RPGamerは物語を魅力の一つと捉えており、後半に展開の急ぎ足な部分はあるものの、複雑な勢力関係や謎に満ちた世界を高く評価した。TheGamerも100点を付け、優れたボス戦や音楽とともに、心を揺さぶるストーリーを称賛し、ゲーム・オブ・ザ・イヤー候補に挙げている。
ゲーム後半のバランスにも課題が指摘されている。RPGamerによると、序盤から中盤にかけては探索と武器強化、戦闘難易度がうまくかみ合っているものの、後半に複数のエリアを自由に探索できるようになると、強化資源「Remnant Dust」が大量に手に入り、主人公が強くなりすぎるという。終盤の通常敵は簡単に倒せるようになり、一部のボスも固有の戦闘メカニクスへの対応をそれほど求められずに倒せてしまうため、戦闘や探索の手応えが薄れると指摘している。
技術面では、Push SquareがPS5 Proのパフォーマンスモードでプレイし、おおむね60fpsで快適に動作したと報告する一方、一部のボス戦ではフレームレートが低下し、効果音や音声のバランスにも問題があったと説明している。Game*SparkのPS5版レビューでも、ボスが地形に引っかかる不具合や、一部ムービーで口の動きと台詞が一致しない場面が報告されている。
プレイ時間については、Push Squareがメインストーリーのクリアに25~30時間、サイドクエストや武器・強化要素まで網羅するなら約45時間を見込んでいる。RPGamerは40~60時間を目安としており、豊富な武器と個性的なボス戦に加え、探索を通じて成長していくアクションRPGとしてのボリュームも高く評価している。





















