初代PlayStation向けRPG『ベイグラントストーリー』を、エミュレーターを使わずPCで動作させる非公式移植プロジェクト「rood-boi」が進められている。すでにWindowsとLinuxでプレイ可能な状態にあり、レイトレーシングによる描画強化にも対応。さらに、原作に登場するメルローズを仲間に加え、一緒に戦えるMod「Two’s A Riot」もPC移植版に対応した。
「rood-boi」は、ser-pounce氏らによる逆コンパイルプロジェクト「rood-reverse」の成果を基盤に、noprompt氏が開発したもの。初代PlayStationのゲームをエミュレーションするのではなく、逆コンパイルされたコードをPC向けに再コンパイルして動作させる。レイトレーシングのほか、ライティングや霧の表現を調整する機能、素早いセーブ・ロードなども備えている。
Daemeous氏が開発した「Two’s A Riot」は、メルローズをAI制御の同行キャラクターとして追加するModだ。メルローズはアシュレイに同行して敵を攻撃し、状況に応じて回復や魔法も自律的に使用する。敵に倒されても次の部屋で復帰する。
専用の装備画面や能力値も用意され、装備状態はセーブデータに保存される。能力値はアシュレイを基準に筋力と知力を入れ替える形で決まるため、アシュレイを物理攻撃重視に育てるとメルローズは魔法を得意とするようになる。使用する魔法は最大8種類まで指定できる。
Daemeous氏によれば、制作のきっかけは約25年前、子供の頃に『ベイグラントストーリー』を遊んでいて、メルローズがアシュレイと一緒に戦う夢を見たことだった。
同ModはもともとPlayStation版向けに開発され、10月13日にWindows・LinuxのネイティブPC移植版への対応が発表された。続く10月15日にはWindows用の新たなビルダーも公開され、従来必要だったWSLやUbuntuの環境構築が不要になった。
このビルダーはDaemeous氏が手がけたもので、利用者が所有する北米版の未改変ディスクイメージからWindows版を生成する。必要な開発ツールの取得からビルドまで自動で進み、初回の所要時間は約30~60分。メルローズ同行Modの組み込みも選択できる。
PC移植はスクウェア・エニックスによる公式製品ではなく、現在も開発途中にある。グラフィックの表示不具合などが残っており、Daemeous氏も初めてプレイする人には現段階で勧めにくいと説明している。一方、10月16日には高解像度テクスチャパックへの対応も報告されるなど、開発が続いている。




