『ディシディア デュエルム ファイナルファンタジー』は、3対3のボス討伐型チームバトルでありながら、歴代『FF』キャラクターの掛け合いや物語要素も用意されている。ファミ通の開発陣インタビューでは、『オペラオムニア』で好評だったシナリオをめぐる野村哲也氏の発言や、PSP版『ディシディア』を見て育った水野雄貴氏のこだわりが語られた。
『オペラオムニア』で活躍した蔦町氏がメインシナリオを担当
ファミ通は、本作プロデューサーの松本直也氏、過去『ディシディア』シリーズに携わってきたプランナーの水野雄貴氏、本作クリエイティブプロデューサーの野村哲也氏にインタビューを行った。野村氏は『DDFF』でクリエイティブやキャラクターのデザイン、監修を担当している。
野村氏によると、リリース版のメインシナリオは『ディシディア ファイナルファンタジー オペラオムニア』でも活躍した外部ライターの蔦町氏が担当した。理由として挙げられたのは、『オペラオムニア』のシナリオがかなり好評だったことだ。
アーケード版や『ディシディア ファイナルファンタジー NT』では、どうしても初代PSP版ほどのシナリオボリュームを用意しにくく、もっと厚くしたほうがいいのではないかという話が続いていたという。そこで大きかったのが、『オペラオムニア』のシナリオがかなり好評だったことだ。野村氏は、その流れからシナリオは重要であり、『ディシディア』にとって外せない要素だと考えている。
PSP版を見て育った水野氏が残したかったカットシーン
水野氏は、対戦メインのゲームで毎月骨太なRPG並みのシナリオを作り続けるのは難しい一方、『ディシディア』最新作としてストーリー要素は捨てられないと考えていた。
紙芝居形式やサウンドノベル形式も検討された。それでも、PSP版『ディシディア』を見て育ってきた水野氏にとって、キャラクターがしゃべって動くシーンは外したくないものだった。そうしたこだわりもあり、本作にはフルボイスのカットシーンが用意されている。
ただし、カットシーンだけでは十分な量を用意しにくい。そこで採用されたのが、チャットベースのコミュニケーションアプリのようなやり取りを取り入れたショートストーリー「FINE」だ。現代を舞台にした本作に合わせ、チーム内から自然に出てきた案だったという。
本来出会わないキャラクター同士の掛け合い
水野氏は、本来出会うことのないキャラクター同士が掛け合う部分は絶対にやらなければいけないと述べている。歴代『FF』キャラクターが集まる『ディシディア』にとって、そこは外せない要素だった。
アーケード版には、対戦として白熱し、友だちもでき、毎日ゲームセンターに通う楽しさがあった。一方で、シナリオ要素が薄く寂しかったという声もあったという。
もう一度『ディシディア』に関わるなら、当時「これがあったらよかった」と感じた人にも楽しんでもらえるものを作りたい。水野氏は、今回のインタビューでそうした思いも明かしている。
“もう一度”キャラクターたちと過ごす『DDFF』
『DDFF』は、2026年3月24日に正式サービスを開始したスマートフォン向けタイトル。3対3のチームで巨大ボスの討伐を目指すボス討伐型チームバトルで、舞台は「現代」の東京。フルボイスのメインストーリーと、戦士たちの日常を垣間見られるショートエピソードが用意されている。
水野氏は最後のメッセージで、原作、PSP、アーケードや『NT』、『オペラオムニア』でキャラクターたちと過ごした日々を、『DDFF』でもう一度体験できると思うという趣旨で呼びかけている。



