『時のオカリナ』リメイク、フルオーケストラにあえて64版の音色を再現して混ぜる。共同プロデューサーも「本当にこれでいくの?」と驚き

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Nintendo Switch 2向けフルリメイク『ゼルダの伝説 時のオカリナ』では、オーケストラによる生演奏の中に、あえてNINTENDO 64版の音色を再現して混ぜた楽曲があるという。新しいアレンジに28年前の音を取り入れるという試みには、開発陣からも驚きの声が上がった。

任天堂が公開した開発者インタビューによると、今回のリメイクでは、新たに追加された数多くのカットシーンに合わせて楽曲を書き下ろし、BGMは150曲以上に増加。オーケストラによる生演奏も採用しているが、サウンドを担当した大橋征人氏は単にフルオーケストラにするだけでは、原作を知る人を驚かせることはできないと考えていたという。

そこで原作のBGM設計を分析し、壮大な曲ではオーケストラの力を存分に使う一方、素朴な曲では楽器を絞るなど、それぞれの楽曲が持つ雰囲気を大切にした。原作の作曲を手がけた近藤浩治氏にも曲の解釈を相談しながら、アレンジを進めたという。

さらに大橋氏は、原作の情緒や懐かしさを届けるため、生演奏のフルオーケストラにNINTENDO 64版の音を混ぜている曲もあると明かした。ただし、64本体から出力された音声をそのまま録音したわけではなく、当時の音源をもとに一部の音を忠実に再現している。当時の記憶に触れる仕掛けとして、「任天堂にしかできないことをしようと」と考えたそうだ。

一方、本作の共同プロデューサーを務める藤林氏は、「家の中」のBGMを例に挙げ、当時の音色がそのまま混ざってくることに驚いたと振り返る。初めて聴いた際には「本当にこれでいくの?」と思わず確認したほどだったという。

しかし、完成した音楽については、あの時代の音が持つ存在感が加わることで、単なる現代風のリメイクとは異なる感触になっていると評価している。

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