PlayStationのディスク工場、数年前から転換準備済み。2024年には形跡

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ソニーは2028年1月以降、プレイステーションの新作タイトルを物理ディスクで発売しない方針を明らかにした。だがそのディスクを作ってきた工場では、これより何年も前からマイクロレンズという別の部品を作る準備が進んでいたという。ソニーのディスク製造を担うグループ会社、Sony DADC(ソニー・デジタル・オーディオ・ディスク・コーポレーション)の社長ディートマー・タンツァー氏が、オーストリア・ザルツブルクの放送局ORFの取材でこの経緯を明らかにした。

マイクロレンズへの転換、2024年には形跡

Sony DADCでMicro Optics部門を率いるマークス・シュトライブル氏は、同社がすでに約3000万ユーロを投じ、光学マイクロレンズを製造する技術の開発を進めてきたと明かした。マイクロレンズはカメラセンサーやAR・VR機器、光ファイバー通信、医療機器など幅広い分野で使われる部品で、シュトライブル氏はこの技術を新たな事業の柱にする考えを示している。タルガウ工場では、The Vergeが確認した2024年12月の映像でもマイクロレンズ関連の取り組みが紹介されており、少なくとも今回のプレイステーション関連の発表より前から準備が進んでいたことになる。

タンツァー氏によれば、タルガウ工場は1日あたり約60万枚のディスクを生産しており、そのうちプレイステーション向けが約5割を占める。この5割のうちさらに新規受注分は約2割にあたり、2028年以降に新作タイトルのディスク提供がなくなることで、工場全体の生産量のおよそ1割に相当するボリュームが影響を受ける計算になる。

米国から集約された最後の自社工場

タルガウ工場は、Sony DADCのディスク製造部門が本拠を置く拠点でもある。ソニーは米国でも長年ディスクを製造しており、インディアナ州テレホートとニュージャージー州の2拠点体制を敷いていたが、ニュージャージー工場は2011年に閉鎖された。その後、2022年にインディアナからの生産をタルガウへ全面的に移管し、タルガウはソニーにとって唯一残る完全自社所有のディスク製造拠点となった経緯がある。

タンツァー氏は、この工場で働く300人の従業員について、解雇はせず再訓練する方針を強調した。ディスク製造の現場は、そのままマイクロレンズ製造の現場に置き換わっていく。量産の開始は早ければ来年に迫っている。

出典

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