Xboxは今回の大規模再編について、発表済みのファーストパーティ作品やプロジェクトは今回の削減でキャンセルされないと説明している。ただ、その説明がそのまま開発現場への影響のなさを意味するわけではない。
Xbox Wireに掲載されたAsha Sharma氏の社内向けメモでは、XboxがFY27を通じて約3,200人を削減し、そのうち約1,600人を同日に削減すると案内している。対象はActivision、Bethesda/ZeniMax、Blizzard、King、Mojang、Xbox Game Studiosなどに及ぶ一方、同メモでは発表済みのファーストパーティ作品やプロジェクトは今回の削減でキャンセルされないとしている。
一方、IGNは匿名の現職・元スタッフの証言をもとに、Bethesda Game Studiosの各拠点で50人超が職を失い、その中には『The Elder Scrolls 6』に関わる重要なスタッフも含まれると報じた。
IGNの記事では、Bethesdaの開発者が、失われた人材の穴を契約人材や新規採用で埋める場合でも、Bethesdaの開発ツールは独自のもので、外部の開発者がすぐに扱えるものではないと説明。そのため、後任スタッフが独自ツールや制作手順を引き継ぎ、作業に慣れるまでに時間がかかり、その負担が開発の遅れや、遅れを取り戻すための長時間労働、いわゆるクランチにつながる恐れがあると説明されている。別のスタッフは、チームはすでに余裕の少ない状態にあり、『The Elder Scrolls 6』の最終的な発売日も、少なくとも自分たちの認識ではまだ決まっていなかったと話している。
Bethesda Game Studios Unionも、今回の削減をめぐり、Xbox公式の意見投稿窓口「Xbox Player Voice」上の投稿を案内している。案内先の「End studio closures and stop the cycle of layoffs.」は、スタジオ閉鎖の終了や今後2年間のレイオフ停止、組合や開発者との誠実な交渉などを求める内容で、筆者確認時点で2,722票、524件のコメントを集めていた。投稿は『The Elder Scrolls 6』単独の問題を扱うものではないが、Bethesda/ZeniMaxを含む削減への懸念がXbox公式のフィードバック窓口にも集まっている。
Maryland Department of LaborのWARNログには、2026年7月6日付で、ZeniMax Online Studiosの213人とZeniMax Media Inc.の166人について、2026年9月4日発効の「Mass Layoff – No Recall」が記載されている。これらの数字は『The Elder Scrolls 6』開発チームの人数ではないが、Bethesda/ZeniMax周辺では、少なくともZeniMax Online StudiosとZeniMax Mediaだけで計379人分の削減通知が公的記録に残っている。
出典
- XBOX Wire「Resetting XBOX」
- IGN「The Elder Scrolls 6 Will Suffer Because of Xbox Layoffs, Bethesda Staff Say, Fearing Delays, Crunch, and Generational Talent Being Replaced by Contractors」
- Bethesda Game Studios Union「Bluesky投稿」
- Microsoft Feedback Portal「End studio closures and stop the cycle of layoffs.」



