グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏が、初期作品で描いてきたダークでシリアスな世界観を再び追求したいと語り、その系譜に連なる新たなゲーム企画を練っていることを明かした。
2026年10月にNetEase Games傘下から独立した同社。須田氏はファミ通のインタビューで、1997年に発売された『ムーンライトシンドローム』を自身の創作の出発点のひとつとして挙げた。ヒューマン在籍時代に手掛けた同作から、『シルバー事件』『花と太陽と雨と』『killer7』へと続く作品群について、「この流れをもう一度、しっかりやっていきたいという思いがあります」と語った。
須田氏によれば、『ノーモア★ヒーローズ』以降、グラスホッパーには明るく派手なアクションゲームを作るスタジオという印象が広まった。しかし、今回あらためて見せたいのは、それ以前の作品で培ってきた別の顔だという。
「『killer7』までのダークでシリアス、そして混沌とした世界観を得意とするスタジオとしての顔を、もう一度見せていきたいんですよ」
現在はそうした世界に没頭しながら新たな企画を練っているといい、自身がシナリオを担当することについても「書かざるを得ないですよね(笑)」と語った。再び脚本執筆に取り組む意欲を見せる一方、現在は社長業に多くの時間を割いており、まずは経営面の仕事を落ち着かせ、ゲームデザイナーや脚本家としての時間を確保することが次の課題だとしている。
また、かつての作品について「あのころのシナリオは、あのころの僕の壊れ具合でないと書けなかったものだと思うんですよ」と振り返り、今の自分に同じような作品が書けるかは分からないとも吐露した。
須田氏は2024年11月のAUTOMATONインタビューでは、アドベンチャーゲームへの復帰に消極的な見通しを示し、大量の文章を執筆する時間を確保できない可能性を理由に挙げていた。今回、再びシナリオを書く意欲を語ったものの、新企画のジャンルや開発開始時期は明らかにしていない。
一方、過去作品そのものの展開についても、まずは『ムーンライトシンドローム』を海外で発売してみたいと発言。『シルバー事件』については、リマスター版などを通じてファン層が広がり、インディーパブリッシャーから協業の提案を受けていることを明かし、「ひょっとしたら復活できたりするかもしれません」と可能性を語っている。






















