『ペルソナ』副島成記氏、「シリーズらしさ」を気にしても「コピーしかできあがらない」。若手には「その時その時に楽しめるものを」

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『ペルソナ3』から『ペルソナ5』までキャラクターデザインを手がけた副島成記氏が、「シリーズらしさ」を強く気にする若いスタッフについて、「それをやってもコピーしかできあがらない」と語っている。

橋野桂氏、副島氏、目黒将司氏による鼎談で、「今となって『ペルソナらしさ』とは何か」と問われた副島氏は、『ペルソナ』にはその時々の時代性を反映する側面が強いと説明した。

時代に合わせて描かれたものがゲームとして完成し、それが積み重なって「ペルソナらしさ」になっている。だからシリーズが続いていくなら、「その時代ごとに変わっていくことこそが『らしさ』なのかな」といい、「本当は、毎回違うのがベストなのかな」とも話している。

そのうえで副島氏が触れたのが、現在の若いスタッフだ。社内には「シリーズらしさ」を強く気にする人が多いというが、副島氏は「それをやってもコピーしかできあがらない」と考えている。若手には「週刊誌みたいなものなんだから、その時その時に楽しめるものを作って、それが後からシリーズらしさとして認知されるんだから」と説明しているという。

橋野氏の答えも、過去作の型を定義するようなものではなかった。「ペルソナらしさが何か、じつは考えたことはない」としたうえで、自分なりに挙げるなら「カオス」だと語っている。若者なら恋愛もするし、悩みもある。思春期や高校時代には間違いも、ミスも、勘違いもある。そうしたものをジュブナイルを描くためにあまり取捨選択しておらず、「洗練されているというよりは、ごちゃごちゃしている状態」の方が『ペルソナ』らしいのではないかという。

副島氏も以前から、『ペルソナ』を固定された様式だけで捉えていたわけではない。2022年のインタビューでは、シリーズには「時代に合わせてそのテーマが変化してきた面があります」と話していた。

そして現在、その「ペルソナらしさ」をどう受け継ぐかは、実際にP-STUDIOの若いスタッフの間でも課題になっている。2025年に行われたP-STUDIO総合プロデューサー・和田和久氏へのインタビューでは、若いスタッフから「ペルソナらしさ」について聞かれることが多いと明かされた。現在のP-STUDIOでは、メインスタッフの大半が新旧を問わず『ペルソナ』を遊んできた世代になり、シリーズへのリスペクトも非常に強いという。ただ、その敬意が強すぎるために、自分の意見よりもこれまで築かれてきた伝統を優先し、「新しい意見を引っ込めちゃったりするケース」があると和田氏は語っていた。

和田氏によれば、表面的な「らしさ」だけなら、なぞるだけでも表現できる。一方で重要なのは、作品のテーマをチーム全体で共有し、各担当者が「なぜそうするのか」を考え抜いたうえで判断することだという。そして、『ペルソナ』を遊んだ世代が作り手になった現在、和田氏は若いスタッフにこう求めている。

「恐れずに、『どんどん積極的に新しい意見を出してもらいたいな』」

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