『ファイナルファンタジー レゾナンス』プロデューサーの中島啓輔氏が、『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』(FFBE)を「ただのアプリゲーム」と受け止める人がいたことに、個人的な悔しさを感じていたと明かした。『レゾナンス』では元のアプリを単純にコンソールへ拡張するのではなく、ひとつの作品として独立して楽しめる新しい『ファイナルファンタジー』体験を目指したという。
海外メディアGamerBravesが9月4日に公開した中島啓輔プロデューサーと古屋海斗ディレクターへのインタビューによると、『FFBE』でアシスタントプロデューサーを務めた中島氏は、同作を「just an app game(ただのアプリゲーム)」と捉える人がいたことについて「個人的に悔しかった」と振り返っている。一方で、その物語やピクセルアートにはコンソールで展開するだけの価値があると感じていたという。
その『FFBE』を基にしながら、『レゾナンス』では元アプリをそのまま広げる形は採らなかった。古屋氏によれば、コンソールプレイヤーは特にビジュアルや主要なゲーム要素に異なる期待や要求を持つため、各要素をひとつずつ見直し、その水準に届かないものは再構築していったという。
判断基準は明快だ。古屋氏は「楽しい要素なら拡張し、そうでなければ取り除いた」と説明。『FFBE』を知らないプレイヤーでも物語を楽しめるかを確認し、元作への依存が強すぎる部分は調整または削除したとしている。
見直しはゲーム構造にも及んだ。スマートフォン版ではステージを進め、その先でイベントシーンを見る形だったが、コンソールRPGではワールドマップを探索する体験が求められるとして、その構造自体を再構築したという。単にスマホ版を豪華にするのではなく、コンソール向けに何を残し、何を広げ、何を削るかを要素ごとに判断していたことが分かる。
スクウェア・エニックスは6月の発表時点で、『FFBE』1stシーズンをベースにしつつ、セリフやプロット、ビジュアル、システムなどを「スマホ版から完全再構築」した作品と説明していた。今回のインタビューで見えてきたのは、その“完全再構築”を支えた開発側の判断基準だ。
中島氏は、モバイルゲームをベースにしているからといって、コンソール向けの開発が楽になるわけではないとも話している。新しいゲームを作るには、結局のところ膨大な作業が必要になるという。
9月4日からは、製品版と同じ第1章を遊べる無料体験版も配信されている。一部レベル制限はあるものの第1章の範囲を自由に冒険でき、セーブデータは製品版へ引き継ぎ可能だ。























