『ペルソナ3』でキャラクターとの関係が恋愛にまで発展する「コミュ」について、開発当時、作曲家の目黒将司氏はディレクターの橋野桂氏に「よく書けますよね、そういう話を」と感じていたという。橋野氏はこれに対し、「高校生なんて思春期だから」「意識する方がリアルだろう」と考えていたことを明かしている。
これは、9月23日に東京日仏学院で開催された「The Tenth Mosaic」で行われた、橋野氏、キャラクターデザイナーの副島成記氏、目黒氏による鼎談で語られたもの。電ファミニコゲーマーが公開した鼎談記事では、『ペルソナ3』開発時に3人の間で意見が分かれたり、驚いたりした出来事が話題となった。
目黒氏はまず、フィールドやバトルでデフォルメされたキャラクターを採用したことについて、当時「アトラスがこんなことしちゃっていいんですか。もっとクールじゃないとまずいんじゃないですか」と感じていたと回想。すると橋野氏は、目黒氏との別のやり取りとして、「コミュニティ」でキャラクターと付き合うこともできる恋愛要素の話を振り返った。
橋野氏によると、この恋愛関係について目黒氏から「よく橋野さん、恥ずかしげもなく入れますね」と言われたことがあったという。目黒氏は「言い方はもうちょっと柔らかかったと思います」と笑いつつも、「よく書けますよね、そういう話を」といった内容を口にした記憶はあると認めている。
これに橋野氏は当時、「いや、高校生なんて思春期だから」と返していたという。目黒氏も「そんなことしか考えてないし」と続け、橋野氏は「意識する方がリアルだろう」「当然だろう」という話をしたと振り返った。
橋野氏は2024年にも、『メタファー:リファンタジオ』に恋愛要素がない理由を語るなかで、『ペルソナ』では10代の若者の日常を描く以上、恋愛がある方が自然だったと説明している。当時AUTOMATONも、橋野氏が恋愛要素を取り入れた理由を「リアリティを出すため」と報じていた。
なお、オリジナル版『ペルソナ3』では、恋愛対象となる女性のコミュを最後まで進める場合、恋愛関係へ入る必要があった。橋野氏の今回の発言だけから、この仕様そのものが「高校生なら異性を意識する方がリアル」という考えによって決められたとまでは言えないが、2024年発売の『ペルソナ3 リロード』では仕様が変わり、女性コミュを恋愛関係にせず友情のまま最後まで進められるようになっている。





















