16年ぶりの『.hack』完全新作『Z.E.R.O.』、松山洋氏が語るバンダイナムコへの”恩返し”と現実世界ドラマの重視 

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サイバーコネクトツーは2026年2月16日、『.hack』シリーズの完全新作『.hack//Z.E.R.O.(ドットハックゼロ)』を発表しました。バンダイナムコエンターテインメントからIPの許諾を受け、同社が企画・開発・発売を一貫して担う自社パブリッシングタイトルとなります。制作総指揮を務める松山洋氏はファミ通.comのインタビューで、30年の信頼関係から生まれたプロジェクトの経緯と作品の方向性を語りました。

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約16年ぶりの完全新作、舞台は現代から10年後

『.hack』シリーズの完全新作ゲームは2010年のPSP用『.hack//Link』以来です。2017年にはHDリマスター版『.hack//G.U. Last Recode』がPS4やSteam向けに発売されましたが、新規タイトルとしての開発は約16年ぶりとなります。

松山氏によると、本作は過去の『.hack』シリーズと地続きの物語ではありません。同氏は過去作をプレイしていなくても楽しめると述べており、シリーズ未経験者でも身構える必要はないとしています。

時間軸は現代からそう遠くない未来で、10年後の世界をイメージしたものになるとのことです。ジャンルは公式サイトでアクションRPGと記載されており、松山氏はアクションやアドベンチャーの要素が複合的に絡む作りになると説明しました。

同氏は従来のシリーズについて、予算の都合上、リアルとゲームの両方を同等に描くことが難しく、現実世界の描写はメールやウェブブラウザだけに留めていたと振り返っています。今回の新作では現実世界サイドの物語にも重きを置き、生身の人間ドラマを深く描いていくと語りました。

作品の雰囲気については、入り口は初代『.hack』を思わせるデジタルサスペンスであり、物語が進むにつれ『.hack//G.U.』で確立した少年漫画の文法や圧倒的な熱量が感じられる構成になるとしています。

自社資金で開発・発売する”極めて稀”な体制

松山氏はこの自社パブリッシングという体制について次のように述べています。

「ふつうならあり得ませんよ。権利を買い取るか、先方の予算で作るかの二択ですから」 ——ファミ通.comより

松山氏によると、コピーライトにはバンダイナムコエンターテインメントの名前が載るものの、運営と責任の主体はサイバーコネクトツーにあるとのことです。同氏はこの関係を、通常のライセンスビジネスではまずあり得ない極めて稀な形だと表現しました。

プロジェクトの動機について、同氏は旧バンダイ時代から30年にわたる信頼関係に言及しています。サイバーコネクトツーは1996年2月16日に10人で設立され、1998年に処女作『テイルコンチェルト』をバンダイ(当時)から発売しました。松山氏はこうした歩みを踏まえ、本作を「バンダイナムコグループに対する”恩返し”のつもりでもいます」と位置づけています。

同社はこれに先立ち、自社パブリッシングの実績を積み重ねています。2018年に発表した「復讐三部作」プロジェクトでは、第一弾『戦場のフーガ』を2021年に発売し、同社初の自社パブリッシングタイトルとしました。松山氏はインタビューの中で、復讐三部作を『.hack//Z.E.R.O.』の開発体制を整えるためのいわば布石のようなものだったと振り返っています。

開発チームの陣容と葉加瀬太郎氏の参加

開発は、過去の『.hack』シリーズを手掛けたベテランと、ゲームをプレイして育った若手を組み合わせた新チームで進められています。松山氏は2Dキャラクターデザイナーや2Dイラストレーターの採用・育成にも力を入れてきたことを語り、とびきりの描き手が揃っていると述べました。

公式サイトによると、音楽をヴァイオリニスト・作曲家の葉加瀬太郎氏が手掛けています。松山氏はメインバトルテーマを同氏が担当していると語っており、同社作品でお馴染みのサウンドユニット”LieN −リアン−”も参加しているとのことです。ティザートレーラーで葉加瀬氏が手掛けた楽曲を聴くことができます。

なお、タイトル名の”Z.E.R.O.”はかつてKADOKAWAから出版された小説『.hack//ZERO』とは別の作品です。松山氏は表向きには自分たちがゼロから『.hack』を再始動させるというメッセージがあると説明しつつ、一文字ずつのアルファベットやドットの打ち方にも作品の根幹に関わる重要な仕掛けを隠していると付け加えました。

※本記事はファミ通.comの報道をもとに、関連情報を加えて再構成しています ※発売日・価格・対応プラットフォームは未定です

出典

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