元PlayStation幹部「ゲーム業界は同じ人からより多くのお金を得ている」 同じ種類のゲームでは新しい人に届かない

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元ソニー・インタラクティブエンタテインメント幹部のショーン・レイデン氏が、ゲーム業界は同じ人々からより多くの収益を得る一方、新しい人々をゲーム体験へ十分に取り込めていないとの見方を示した。

発言は、ゲーム機価格の上昇とコンソール市場の今後を中心にしたKotakuの取材で出たものだ。取材では1000ドル級のコンソールも話題に上ったが、これはPS6の正式な価格情報ではない。レイデン氏は2019年にソニーを離れており、現在のPS6計画を把握する立場から語ったものでもない。

コンソールの価格が上昇する一方、世代交代によって得られる性能上の飛躍は小さくなっている。レイデン氏も「これ以上どれだけレイトレーシングを加えられるのか」「自分の目で実際に120fpsを認識できるのか」と疑問を投げかけ、高価な新型機を選んでもらうにはソフトウェア側の変化が必要だとの考えを示した。

一方で、現在作られているゲームは種類と幅が狭まり、多くが似たカテゴリーへ収まりつつあるという。例として挙げたのは、ゾンビによる終末世界を描く作品、宇宙海兵隊が登場する作品、長い剣を持った薄着の人物とドラゴンが登場する作品だ。

レイデン氏は『グランド・セフト・オートVI』について、ゲーム業界を大きく揺るがす作品になるとの見方を示す一方、世の中には『グランド・セフト・オート』自体に関心を持たない人も数多くいると指摘した。

同氏はゲーム産業を2200億~2500億ドル規模と表現しながら、実際に参加しているのは限られた層だと説明している。音楽はゲームや映画、テレビほど大きな収益を生む分野ではない一方、誰にでも好きな曲があると言えるほど広く届いており、ゲーム産業は収益規模に比べて社会的な広がりが限られているとの見方を示した。

そのうえでレイデン氏は、ゲーム業界は同じ人々から継続的により多くのお金を得ているが、新しい人々を必ずしもゲーム体験へ連れてこられていないと語った。すでに『コール オブ デューティ』『グランド・セフト・オート』『グランツーリスモ』に関心を示していない人へ、同じ種類のゲームをさらに作っても届かないという。

新しいゲームを知ってもらう難しさも問題の一部として挙げた。実店舗で店員から作品を勧められる機会は減っており、物理ディスクが姿を消していけば、その機会はさらに少なくなるとの見方を示している。

ただし、レイデン氏が中心的な問題として挙げたのは創造性だ。既存ユーザーが求めるシューターなどを作り続ければ、現在の市場を維持することはできても、ゲームを遊ぶ人の裾野を広げ、新しい人を呼び込むことはできないと説明した。

より多くの人へ届くゲームを生み出すには、異なる地域や経験を持つ、より多くの人々が制作へ参加する必要があるとも述べている。レイデン氏はその例として、ウルグアイで作られるゲームや、ブルガリアのゲームデザイナーが生み出す作品を見てみたいと語った。

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