『ドラゴンクエスト7 エデンの戦士たち』は、当初もっと自由度の高い進行を目指していたらしい。堀井雄二氏がファミ通のインタビューで振り返ったところによると、開発初期には世界各地に石版を配置し、プレイヤーがどの石版マップから集めても物語を進められる構想があったという。
『ドラクエ7』では、石版を集めて新たな場所へ進んでいく流れそのものがゲームの核になっている。だからこそ当初は、その仕組みを徹底し、石版の発見順すらプレイヤーに委ねる形を思い描いていたようだ。
しかも、この案は単なるアイデア段階で終わったわけではない。実際にその仕組みの実現にも挑戦したという。ただ、物語を自由な順番で進められるようにすると、どうしても整合性が崩れてしまう。堀井氏はその点について、率直に「話が破綻しちゃう」と振り返っている。
そのため製品版では、すべてを一直線に固定するのではなく、自由度を残しつつも大筋には道筋を設ける形に落ち着いた。入手順が前後しても問題のない石版は残しながら、物語の根幹に関わる部分については、ある程度の道筋が設けられたという。現在の『ドラクエ7』の進行は、そうした試行錯誤の末に形になったものだったわけだ。
一方で、完成版には別の難しさもあった。インタビューでは、3D化によって視点を回転させながら探索できるようになった反面、視点を変えて調べるという発想自体をプレイヤーが忘れやすかったことも語られている。加えて、世界の広さも石版探しの難しさに拍車をかけた。その結果、「石版が見つけにくい」という声にもつながっていったようだ。
『ドラゴンクエストVII Reimagined』では石版探しがシェイプアップされており、堀井氏はその評判もいいと述べている。



