TYPE-MOONは8月31日、『Fate/EXTRA Record』の新たな販売元がアニプレックスに決まったと発表した。あわせて、本作の「開発全体」とTYPE-MOON studio BB内の体制についても一部変更したことを明らかにしている。
新たな製品概要では、「開発:メテオライズ」「企画:TYPE-MOON」「販売:アニプレックス」と記載されているほか、これまで「企画・監督」を務めてきた新納一哉氏も、すでに開発現場を離れ、ディレクター職を辞している。
3月から進んでいた開発体制の見直し
今回の変更に先立つ3月16日、TYPE-MOONはノーツとバンダイナムコエンターテインメントの協議を経て、「開発体制の変更を含めた見直し」を行うと発表していた。当時2026年春としていた発売時期は再び延期され、販売元も変更する方針が示されたが、開発については「開発は引き続き継続しており」と説明している。
その後、8月31日に新たな販売元がアニプレックスに決まり、スタッフ表記も変更された。旧公式サイトでは「原作・シナリオ:奈須きのこ/TYPE-MOON」「企画・監督:新納一哉/TYPE-MOON studio BB」「キャラクターデザイン:ワダアルコ」などが掲載されていたのに対し、現在の製品概要では「原作/シナリオ監修:奈須きのこ」「キャラクターデザイン:ワダアルコ」に加え、「開発:メテオライズ」「企画:TYPE-MOON」「販売:アニプレックス」となっている。
新納一哉氏は開発現場とディレクター職を離脱
同じ8月31日、新納氏は自身のXで「一身上の都合」によりTYPE-MOON studio BBを離れると表明した。『Fate/EXTRA Record』についても「すでに開発現場から退いておりますとともに、ディレクター職も辞している」と説明し、「自身の責任のあり方を考え」、今回の発表にあわせてスタッフクレジットから自身の表記を削除するとしている。
新納氏は、オリジナル『Fate/EXTRA』の企画をTYPE-MOONへ持ち込んだ人物で、2019年に設立されたstudio BBではスタジオディレクターを務めてきた。『Fate/EXTRA Record』でも「企画・監督」を担当していた。また、続く別の投稿では、現在は体調面に不安があり、しばらくゲーム開発の仕事を休むとも明かしている。studio BBを離れる理由として本人が示したのは「一身上の都合」で、体調との直接的な因果関係には触れていない。
開発環境やパートナー会社は過去にも変更
『Fate/EXTRA Record』では、過去にも開発環境やパートナー会社が変更されている。studio BBは2019年の設立時から、中~大規模の3Dゲームは外部デベロッパーと協力して開発する方針を掲げていた。実際、2022年7月には新納氏が本作について「開発環境やパートナー会社さんを大きく変更」したと投稿し、その影響で「1年間くらい開発時間に空白」ができ、想定以上に待たせることになりそうだったと説明している。変更前後のパートナー会社名や、それぞれが担当した工程は公表されていない。
さらに2024年、販売元となったバンダイナムコエンターテインメントは、本作を「TYPE-MOONと共同開発する『Fate/EXTRA Record』」と発表していた。共同開発で具体的に何を担っていたのかは明らかにされていない。
その後、2025年には開発の終盤をうかがわせる発信が続いた。1月に新納氏は「開発も残すところあと少しとなってきました」と投稿。7月に発売時期が2025年内から2026年春へ延期された際も、studio BB公式は「開発の最終調整に時間を要する見通し」と説明し、新納氏も同日、モブまで含めた完全フルボイス作品の開発が自身にとって初めてだったとして、「スケジュールを完全に見誤りました」と明かしていた。
12月26日にはモブを含むボイス収録が完了。実装や口パク調整は続いていたものの、「着実に進捗しています」と伝えていた。その約3か月後となる2026年3月に、発売再延期と「開発体制の変更を含めた見直し」が発表された。見直しに至った具体的な理由は公表されていない。
現在も『Fate/EXTRA Record』の開発は続いているが、メテオライズがいつから本作に関与しているのか、現在の各社の役割分担や新たなディレクターについては発表されていない。新たな製品概要ではPS5、PS4、Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、Steamを対応プラットフォームとして掲載しており、旧公式サイトの対応機種一覧にはなかったNintendo Switch 2も記載されている。
発売日は未定で、最新情報は2026年9月中に発表予定だ。




