カプコンの『鬼武者 Way of the Sword』では、剣術の達人によるモーションがあまりに洗練されていたため、あえて“不完全さ”や“荒さ”を足す調整を行っていたという。リアルな動きなら、そのまま入れれば映える――というわけではなかったようだ。
この話は、gamescom 2026で公開されたMein-MMOのインタビューで、ディレクターの二瓶賢氏が明かしたもの。開発では剣術の専門家らとモーションキャプチャーを実施していたが、収録された動きはかなり完成されていて、高度に制御されていたという。
ただ、それがゲームになると少し事情が変わる。達人の動きは制御が行き届いているぶん、画面越しでは差が立ちにくい。結果として、モーションごとの違いが見えづらくなり、どこか似た印象になってしまったそうだ。
そこで開発チームは、収録した動きをそのまま使うのではなく、不完全さや荒々しさをあえて加える形で調整していったという。似た印象に寄りがちだったモーションに、違いを出すためだ。
こうした話は今回が初めてではない。二瓶氏は2025年の4Gamerのインタビューでも、達人ほど相手に太刀筋を読ませない一方、ゲームとしては動きがしっかり見えたほうがいいと説明していた。剣術としてのリアルさと、ゲームとして伝わる見やすさ。その両立は以前から本作で重視されていた。




