『パルワールド』ポケットペア責任者、Steamの早期アクセスは「本質的に意味を失った」と指摘。“開発途中のゲーム”ではなく“普通のゲーム”として扱われる現状を語る

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『Palworld(パルワールド)』を手がけるPocketpairでコミュニケーション/パブリッシング責任者を務めるJohn Buckley氏が、現在のSteamにおける早期アクセスのあり方について、「本質的に意味を失った」との見方を示した。開発途中の作品としてではなく、通常の完成品と同じように購入・消費されるケースが増えているという。

この発言は、GamesRadar+のインタビューで語られたもの。Buckley氏は、かつて早期アクセス作品を購入するユーザーには、「開発に関わりたい」「フィードバックを送りたい」「開発者と話したい」といった意識があったと振り返る。一方で現在は、早期アクセス作品であっても「普通のゲーム」のように扱われるようになったと感じているようだ。

Buckley氏によれば、そうした変化は『Palworld』でも見られたという。早期アクセス版を1~2週間ほど集中的に遊んだプレイヤーから、「新しいコンテンツを作っていない」「このゲームは死んだ」といった反応が出ることがある一方、開発側では新たなコンテンツを用意するまでに半年ほど必要になる場合もあるとのことだ。

Buckley氏は、こうした背景として、ハイパーカジュアルなモバイル文化やゲーム文化、ライブサービス文化がSteamへ流れ込んできた可能性にも言及している。ただし、開発過程に強い関心を持たず、ひとつのゲームとして楽しみたいプレイヤーのあり方自体を否定しているわけではない。

さらにBuckley氏は、早期アクセスの使われ方についても懸念を示した。資金が必要だから現在のビルドを公開するといったケースについて、従来の資金調達を迂回する「新しいKickstarter」のようになっていると指摘している。

Steamworksの公式文書では、早期アクセスについて、未完成のゲームを販売しつつ、コミュニティとともに開発を進めながらフィードバックを得るための仕組みと説明されている。また、開発資金を得るためのクラウドファンディング手段ではないとも明記されている。Buckley氏の指摘のうち、資金調達目的での利用を問題視する部分は、Valveが示している早期アクセスの位置づけとも重なる。

もっとも、Buckley氏は早期アクセスそのものを否定しているわけではない。Pocketpairとしては現在も早期アクセスを強く支持しており、次に大きなプロジェクトを手がける際にも再び早期アクセスを選ぶだろうと述べている。

『Palworld』は2024年1月19日に早期アクセスを開始。約2年半を経て、2026年7月10日にバージョン1.0へ移行した。

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