宮本茂氏、『スプラトゥーン』は開発中にマリオでやったほうがという話になったことがあったと語る。インクリングの原型ができてきた時点で、マリオを使う必要はないと判断

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任天堂 代表取締役フェローの宮本茂氏が、『スプラトゥーン』の開発中に、こんなキャラクターになるならマリオでやったほうがいいのではないか、という話になったことがあったと語った。そのうえで、いま世に出ているインクリングの原型ができてきた段階で、マリオを使う必要はないという判断になったという。

この発言は、週刊ファミ通2026年8月6日号(No.1957)掲載の特集「宮本茂氏に訊く任天堂とゲームの40年」で語られたもので、同記事は本日7月27日、ファミ通.comでも公開された。聞き手を務めたファミ通グループ代表の林克彦氏から、また新たな定番キャラクターを生み出そうという思いをどれくらい持っているのかと問われ、その流れで触れられている。なお宮本氏は、その話が誰から出たものかまでは語っていない。

『スプラトゥーン』は、2015年5月28日にWii U向けに発売された任天堂の新規IPだ。インクを塗り合い、陣地を取り合う対戦アクションで、プレイヤーが操作するインクリングは、ヒトの姿に変身できるイカとして描かれている。

キャラクターを決める段階で既存IPの活用案が出ていたこと自体は、2018年公開のGAME Watchの記事でも、プロデューサーの野上恒氏の説明として触れられていた。ただ、その時点では、新しいものを生み出そうという思いからキャラクターを新たに設定したという説明にとどまっていた。今回のインタビューで新たに語られたのは、その案がどの段階で不要になったのかという点だ。

宮本氏が新しいキャラクターに置く、グローバルで通用するかという判断基準

宮本氏は、新しいキャラクターは生まれたほうがいいとしたうえで、グローバルで十分に通用するのかどうかはきびしく判断する必要があると語っている。

あわせて宮本氏は、まず遊びの仕組みを作り、そこにキャラクターを当てはめるという考え方も説明している。『スプラトゥーン』についても、色を塗り合い、面積を取り合ったらどうなるだろう、という原点から始まった典型例として挙げている。

グローバルで通用するかどうかの中身についても説明している。宮本氏は、マリオがとくに世界で知られるようになったのは、おそらく身体機能を中心にしたゲームで、国や文化に関係なく誰にでも分かるからだと見ている。ポケモンが世界的なヒットになった理由についても同様の見方を示しており、魅力的なキャラクターを集めてコンプリートしたいという欲求は、どの国でも理解できるだろうとしている。

また宮本氏は、自身がグローバルで通用するキャラクターを追求してたどり着いた『ピクミン』は、もう25年前になるとも語った。そうしたキャラクターは、もっと積極的にやらないとなかなか生まれないとしたうえで、そこは若い人たちにがんばってもらう、としている。

出典

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