セガサミーホールディングスは、『ペルソナ』シリーズ30周年にあわせて公開した企画記事で、『女神異聞録ペルソナ』と『ペルソナ2』を「“オンリーワン”の追求」を担った初期作品として振り返っている。
同記事では、1996年発売の『女神異聞録ペルソナ』をシリーズの出発点とし、続く『ペルソナ2』では「噂が現実になる」という設定のもと、シリーズならではのテーマ性や世界観をさらに深めたと説明。そのうえで、初期『ペルソナ』が貫いてきた価値観について、「幅広い層への支持を目指すのではなく、あえて対象を絞り、熱心なファンを惹きつける『オンリーワン』の追求」だったと位置づけている。
一方、『ペルソナ3』でディレクターを務めた橋野桂氏は、2019年の電ファミニコゲーマーのインタビューで、先輩たちから『ペルソナ』は「さらなるユーザーを獲得するため」に立ち上げられたと聞いていたことを明かしている。橋野氏によると、初代『ペルソナ』で実際に新しいユーザーを多く獲得したものの、『ペルソナ』には「コア向け」というイメージから抜けきれない部分があった。また、アトラスとしても幅広い層のユーザー獲得に苦戦しており、『ペルソナ3』では「もう一度アトラスのユーザー層を拡げる」ことを意識していたと振り返っている。
セガサミーは今回、『ペルソナ3』について、シリーズらしいシナリオを保ちながらボーカル入りBGMやスタイリッシュなデザインを取り入れるなど表現を刷新し、独創性を保ちつつより多くのユーザーへ届く作品へと進化したことで新たなファン層を獲得したと説明。そのうえで、本作を「オンリーワン」から「ユニーク&ユニバーサル(独創と共感)」へと価値観を大きく転換させた作品と整理している。なお、この整理自体は以前からも語られており、2024年の「CEDEC+KYUSHU」でも、ペルソナスタジオの和田和久氏が『ペルソナ3』以前のアトラスを「ONLY ONE」、『ペルソナ3』以降を「UNIQUE & UNIVERSAL」と表現していた。






















