上田文人氏の新作『gen ATLAS』、公式ストアはオープンワールド表記 上田氏が設計基準に挙げたのは“探検”

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genDESIGNの新作『gen ATLAS』は、Summer Game Fest 2026で正式発表されたアクションアドベンチャーだ。PC、PS5、Xbox Series X|S向けに展開され、Epic Games StoreではジャンルにOpen World、機能にSingle Playerとあり、本文でもsingle-player, open-world action-adventure gameと紹介されている。

では、本作は一般的な意味でのオープンワールドを目指した作品なのか。4Gamerのインタビューでそう問われた上田文人氏は、オープンワールドという形式そのものを目標に据えて開発しているわけではない、という趣旨で答えている。上田氏が設計の基準として挙げたのは、形式の名前ではなく“探検”という言葉だった。

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“探検”は、広い世界の作り方だけを指していない

Epic Games Storeでは『gen ATLAS』にOpen Worldのジャンル表記がある。ただ、4Gamerのインタビューで上田氏が強調したのは、オープンワールドという形式ではなく“探検”だった。

本作で目指しているのは、多数のクエストや高密度なインタラクションを用意するタイプの広さではない。上田氏は、プレイヤーが世界を歩き回り、見たり、触れたりすること自体が体験になっていくと説明している。トレイラーにも広大な世界を探索する場面は映っているが、その広さは、プレイヤーが何を見つけ、どう進み方を考えるかと結びついている。

手がかりを読み、進み方を見つける“パズル”

本作には、アクションシューティングだけでなく、パズルや探索の要素もあるという。もっとも、上田氏の言う“パズル”は、何かを動かして形を作るものだけではない。わずかな手がかりから状況を読み解き、自分で進め方を探し、発見していく。その過程まで含めて“パズル”として語られている。

4Gamerの記事では、その例として『ワンダと巨像』で巨像の弱点を探し出す行為が挙げられている。どこに弱点があり、どうやってそこへたどり着くのか。あの作品でも、先へ進むためには観察と発見が必要だった。

ただ、『gen ATLAS』は『ワンダと巨像』のように、巨像の身体をダンジョンとして攻略する作品ではない。今回はより広い空間での探索とアクションが特徴になるという。巨大な機械の上を移動する場面があっても、はしごや壁を一段ずつ慎重に登るのではなく、勢いよく駆け上がる、よりダイナミックな体験として考えられている。

自分で見つける体験を重視するほど、何も示されない場面では迷いやすくなる。かといって説明が多すぎれば、雰囲気や没入感を損なうノイズにもなる。どこまで示し、どこから委ねるのか。その調整について、上田氏は現在「絶賛調整中」だと話している。

人間とロボットヘッド、2つの主人公

ロボットヘッドは、単なる同行者ではない。上田氏はロボットヘッドについて、相棒でもあり、乗り物でもあり、道具でもあり、ナビゲーターでもあると説明している。

さらに本作では、主人公の置き方も過去作とは異なる。上田氏によれば、主人公は人間側のキャラクターであり、同時にロボットヘッドでもあるという。『人喰いの大鷲トリコ』では、プレイヤーが主人公の少年となり、トリコを見る構造だった。『gen ATLAS』では、人間とロボットヘッドという2つのキャラクターが置かれた状況を、プレイヤーが見るイメージで制作が進められている。

上田氏は、作品を作り、見せるときには、まず誰もが直感的に興味を持てるモチーフを置くことを意識しているという。『ICO』では少年と少女、『ワンダと巨像』では少年と巨大な存在、『人喰いの大鷲トリコ』では少年と巨大な生きもの。そして次に何をやるのかと考えたとき、そこにあったのが巨大ロボットだった。

巨大ロボットをテーマにするなら、その周辺も必然的にSFになっていく。ただし上田氏は、単純にSFへ寄せるのではなく、これまでの作品にあった静けさ、自然物、遺跡のようなものの感触も残しながら作品世界を作り上げていると語っている。

『gen ATLAS』という名前も、ひとつの意味に収まらない

『gen ATLAS』という正式タイトルにも、上田氏の言う“探検”と同じく、ひとつに絞りきれない広がりがある。「ATLAS」には、巨大な存在を想起させる響きに加え、地図や地形図、大地、そして第1頸椎といった意味も重ねられているという。

「gen」も、genesis、generate、geneといった複数の言葉につながるものとして考えられている。スタジオ名であるgenDESIGNにも通じる言葉であり、タイトル自体も単純な固有名詞としては扱われていない。

一方で、開発状況についてはまだ数字で語れる段階ではない。上田氏は、ゲーム開発では最後の追い込みに長い時間がかかることもあるため、現時点の完成度を数字で語るのは難しいと話している。物語については、おおよその終着点が見えているという。

『gen ATLAS』は2024年のThe Game Awardsで「Project Robot」として初公開され、Summer Game Fest 2026で正式タイトルが明らかになった。Epic Games StoreのPC版ページは近日登場表記で、4Gamerのゲーム情報欄でも発売日と価格は未定となっている。

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